以前に私がどうやってニュージーランドで仕事をゲットしたのかをお話ししました。
今回は実際に働いてみてどうだったか、をお話ししたいと思います。
カフェジョブの参考になれば嬉しいです。
【Vol.1 カフェ】
どんな仕事をしていたのか
地元の人たちにとても人気のあるカフェでディッシュウォッシャーとして雇ってもらいました。
コーヒーにとっても力を入れているお店で、大きい焙煎機もある店内。
美味しいコーヒーを淹れてるのでもちろんお店はコーヒーのいい香りで満ちているんですが、焙煎する日はさらにいい香りで癒し効果大!
コーヒー好きにはたまらない環境でした♪
忙しいお店で、お客さんがオープンから閉店まで絶えずに来るお店で、基本的にはキッチンで洗い場が私の戦場。
洗っても洗っても終わらない皿洗い。
なっかなか忙しい。。。
私、皿洗い、舐めてました。
基本的にみんな専門的に自分の役割をこなすのがニュージースタイルなので、私は洗い場がメインでしたが、シェフに頼まれて食材を取りに行ったり、オーナーに頼まれて掃除もしたりと割となんでもやりました。
コーヒーに力を入れているお店がゆえか、お店ではコーヒー第1‼︎
忙しすぎてウェイターたちの手が回らない時には皿洗いよりコーヒー優先で、サービングのお手伝いも。
バリスタの「Coffee up!」は絶対です。
コールドドリンクメニューのアイスチョコレートやバナナスムージー作りのヘルプをすることもありました。。
それから、焙煎が忙しい時には焙煎された豆を袋に詰めていく仕事もさせてもらったり。
ほんと雑用係っぽかったけど、全てが新鮮だったので楽しんでやっていました。
どんな環境で働いていたのか
実際に働いていたカフェ
面接で聞かれた事や雇用条件は?
私にとって、日本人でないオーナーは、面接も雇われることもこれが初めての機会でした。
面接で印象的だった事は、
・どれくらい(時間・給料面)働きたいかを聞かれた
・給料交渉があった 事です。
日本でもどれくらい働きたいかを時間面で聞かれた事はありますが、あまりお金の話を面接の場で聞かれた記憶がありませんでした。
そして、当時の私は「仕事はさせていただくもの」という感覚でいて、時間数もお給料も向こうから提示されるものという考えだったんです。
特にワーホリだし(短期だし)、英語は流暢じゃないしという意識が強くて雇ってもらえるだけでラッキーくらいの考えでした。
「もしも時間数が短くて、生活できないなら掛け持ちするか。」くらいの思いで臨んだ面接で予想外の質問だったので困りましたが、とりあえず面接で聞かれている事はわかったのでとっさに「できるならたくさん働きたい」と答え、でもとにかく仕事は欲しかったので、「でも短くても構いません!働きたいです」と働きたいことを伝えました。
しかし、給料いくら欲しいのかという質問には正直困ったんです。
なぜならいくらあれば最低限暮らしていけるのか把握していなかったから。
それから、ディッシュウォッシャーのお給料の相場も全く知りませんでしたし、ワーホリ相手だと最低賃金が提示されるものと勝手に思っていました。
なので、これから面接に挑む人はぜひある程度の生活費は把握しておく事とその仕事の相場を知っておく事をオススメします!
もう面接の場にいた私にはその時に計算する時間はなかった。
オーナーからのトスはあがったのでもう打つしかない状態。
ちなみにその時の最低賃金は時給$15.75。
ただオーナーが「最低賃金は支払いたくないから$17くらいかな?」と言ったので、チャンス!?と思いオーストラリアで$18.29もらっていた(最低賃金でしたが)ので、「$18くらいかなと思ってました。」と堂々と言ってみました(笑)
少しオーナーも驚いたのかもしれないけど、歳を聞かれて(NZでは年齢や性別は関係ないんだけど) 、31歳(当時)だと伝えると妥当と判断してもらえました。
正確な年齢を聞いたというよりも、社会経験があるかどうかという意味だったそうで、ニュージーランド人のオーナーにはどうも私はまだ20代前半に見えていたようです。。。(海外あるあるですよね!?)
そんなこんなでお給料も決まり、勤務時間はもう1人ディッシュウォッシャーで雇ってあげたい人がいるからその人と調整でもいいかと聞かれて快諾。
もう1人の方が子持ち主婦だったので希望時間数が短かった事もあり、私は大体7:30-17:00までの週5日40-45時間のフルタイムで働けることになりました。
時間、お給料、それから私が抱いていた自分の英語レベルへの不安など、色んな事をきちんと聞いてくれて対応してもらえたと思うし、ワーホリだから(短期だから)適当に扱われたり意見を言えない・聞いてもらえないなんて事もなさそう、仕事は仕事という印象を受けました。
ワーホリや学生ビザであっても、きちっと自分の意思を伝えて交渉することも時には大切だなと痛感。
ローカルのお客さんと同僚は国際色豊か!
シティの中心にあるお店ではなかったので、観光客などは少なく、本当にローカルの人たちで賑わうお店。
お客さんもほぼローカルの方々。時々こっちに住んでいるんだろうなと思われる日本人もいらっしゃました。
そして同僚ももちろんそう。
家族経営のお店で一家はニュージーランド出身。
コーヒーの関係でブラジルや他の国にも住んだことがあるって言ってました。
海外に住んだことのあるオーナーだったからか、外国人を積極的に雇ってあげたいという思いを持っていたので、同僚も色んな国の人が居ましたし、そのおかげで私も雇ってもらえたかなって思っています。
約半数がニュージーランド人、他にはブラジル人、イギリス人、台湾人、アメリカ人、アルゼンチン人そして私 日本人でした。
1つのカフェで小さい世界なのに、もうすでに超多様性!
年齢層は割とみんな近くてほとんどが20代後半から30代半ばでしたが、白人・黒人・黄色人種。
男も女もLGBTも!
私には未だによくわからないけど、出身地から見るだけでも英語だって、イギリス英語、アメリカ英語、キウィアクセント、スパニッシュアクセント、ブラジリアンアクセントそして私は堂々とジャパングリッシュ。
そんな環境でした。
他の職種との関係性
どんな職種があったか
カフェジョブで私はディッシュウォッシャーでしたが、他の人はどんな職種で働いていたのかというと、
・バリスタ
・ウェイトスタッフ
※ウェイターやウェイトレスと呼ばれるよりも、FOH(Front of House)と言われることが多く、接客担当っていう感じです
・シェフ
・パティシエ
が居ました。
キッチン内だったので、シェフとパティシエと同じ空間で働いていて、基本的に各々自分の仕事をするスタイル。
しかし小さいキッチンだったので、シェフとはよく雑談をしました。
パティシエとは、、、うん。
色々ありました。
いじめ!?
パティシエが2人居たんですが、いじめじゃないと思うけど(思いたいけど)、喋りかけても、伝わらなかった時にとっても冷たい返答をされたり、汚れた水が溜まったシンクの中に包丁が放り込まれてたりしました。
私がヘルプでキッチンの外にいた後にそういう事が多発。
そしてもちろん私が居ない間に溜まりに溜まった洗い物、、、片付けてくれてる訳ないよね〜っていう感じでした。
これはパティシエという職業柄ではないと思いますが、たまたま2人とも意地悪だったかな、と思います。
そんな時どうしたのか
最初は文句を言わずに耐えていましたが、私は彼女たちの為に働いているわけではないし、いくらパティシエが専門職でディッシュウォッシャーよりは凄くても、人を危険にさらして言い訳ではないはず!!私は彼女たちの奴隷ではない!!!と思っていました。
私が何も言わず、嫌な顔しないのをいい事にか本当に気遣う気がゼロ。
徐々になんだか全てがアホらしくなってきて、我慢を辞めて態度に出すようになりました。
それでも気づいて改善出来るような人たちであれば、そもそもの気遣いができたと思うので、苛立ちを見せたら変わってくれるだろうという期待はしていませんでした。
ただ、私も意思があるぞという表示。
だいぶイライラが溜まっていて、イラついている私に気づいてくれたのがシェフ2人。
2人ともなぜ私が苛立っているのか聞いてくれて、というかほぼわかってくれていて、話した事をキッカケに「洗い場はMayumiの場所だから仕切ればいい」「洗い場のボスはMayumiだよ」と言ってくれたので腹を括って抗議に!
ただ、口では勝てないとわかっていたので(むしろ聞いてもくれないと思ったし、言い返されてもわからずに結局イライラすると思ったので)環境を自分の為に整えようと思いました。
洗い場は何をしてもいいと思ってるのかいつもぐっちゃぐちゃに使った器具が置かれてたので、とにかく危険なものはまとめてもらうようにトレーを用意し、包丁やフードプロセッサーなどの刃物は全てそこに入れてもらうように伝えました。
熱いマフィン型なんかも何も言わずに置かれているので、伝えて欲しい事と、端に寄せて欲しい事。
以上。
小学生でもわかる指示でしょ?
「危ないからこうしてね。」ってだけ。
彼女たちが私を見下していることがわかっていたシェフたちは率先して乗っかってくれ私を立ててくれました。
その結果、だいぶ働きやすくなりました。
洗い場のルールを決めて、「こうしたいからお願いね」と伝えたところ、シェフはもちろん、ウェイトスタッフも私に関して、英語にまだまだ問題はあれど私も意見のある1人の大人である事を受け入れてくれたような感じでした。
大げさかもしれませんが、そんな風に感じました。
ま、それでもパティシエ2人からは「私達は忙しいからそんな気使ってられない。忙しいのわかるでしょ」って言われたんですけどね。
そこまで言われるともう、かわいそうな人たちなんだな、と諦めました。
諦めると言っても、怪我をしていい訳ではないと思ったので、オーナーに相談しようかなと考えていたところ、そんなタイミングでまさか実家から緊急帰国要請があり、泣く泣く急に職場を去らざるを得なくなってしまい、その後本気で喧嘩をするというところまではいけませんでした。
メリット・デメリット
ローカルカフェでのメリットは何と言っても環境に恵まれた事。
英語しか使えないサバイバルな状況で毎日必死でした。
でも仕事は仕事、お客様に迷惑はかけたくないと思ったので接客できる程の自信がなかった私はキッチンの仕事についた訳なんですが、同僚が概ね優しかったので本当に助かりました。
これは人に寄りますが、ニュージーは移民の多い国です。そんな中で育ったキウィたちは子どもの頃から英語がパーフェクトに話せない人に多く出会ってきている人が多いみたいです。
それもあってか、聞いてくれるし、多少めちゃくちゃな英語でもわかってくれました。
発音をひたすら治そうとしてくれる人もいましたし、楽しくコミュニケーションしながら英語を使えました。
それからコーヒー飲み放題❤️
朝出勤したらサッと運ばれてくるフラットホワイト。最高でしょ?
バリスタは常連さんのオーダーは覚えて当然見たいですね!私のオーダーもすぐに覚えてくれて出してくれました。
忙しくてなかなか淹れてもらえない時ももちろんありましたが、「ちょっと忙しいから待って〜」と頼んでも居ないのに向こうから言ってくれます。
自然と仕事の中に組み込まれてました。
私はいつも同じオーダーではなく、お昼休憩にはアイスラテを頼んでたので休憩になるとアイスラテが私の元に〜
1日1-3杯飲んでいました。
お菓子もお店で作っているお店でしたので、朝から焼き立て(ちょっと焼きすぎた?)マフィンが食べれたり、仲良しシェフがお菓子を手伝ってた時なんかはお菓子の端っこを食べたりしてました。
(もちろんパティシエが作ってる時は分けてくれる訳ないよね〜笑)
まかないはありませんでしたが、ほぼ毎日何かしら売れ残ったサンドイッチやスコーンがもらえたので食費の節約にもなりましたよ。
デメリットは、それもやっぱり英語かな。コミュニケーションは取れたけど、結局なんて言われたかわからなかったり、伝えたいことが言えない時に日本語で確認できなくてモヤモヤ〜は何度もありました。
1人日本語がわかる人がいれば最強だな、なんて勝手な事を思っていましたがそんなうまくいくはずもなく、1人孤独に感じる時もありました。
総論
結果的には本当に働けて良かったし、緊急帰国がなければもっと働きたかったなーって思います。
自分が思い描いた
・外国人の同僚
・ローカルカフェ
・英語環境
働き方の違いを知れたり、最終的な細かいところは国籍関係なく人間性であることも国際色豊かな環境のお陰で知れたと思います。
他の人と比べる事で自分を知る事ってありますよね?
自分の価値観と違う価値観の人と居ると、人と比べてみることで自分自身の発見も多くありました。
仕事中は携帯は触っちゃいけないし、仕事がなくなったら何か見つけるのが日本人でしょ?
それが当たり前と思ってたけど、そうじゃないってわかった。
でも変えれないんです、意外と。
仕事中にダラダラするって結構難しい(笑)
それも私の気づきでした。
どこの国でもめんどくさーい女の対立がある事や、わりかしそういう中で優しいのは男性というのもわかりました。
残念ながら私のカフェジョブは立った2ヶ月ちょっとで終わってしまいましたが、嫌な思い出も含めて素敵な経験でした。初めてのローカルジョブがここで良かったと思っています!
ではまた。Ka Kite!
moananokiwilife.hatenablog.com
moananokiwilife.hatenablog.com