「ニュージーランド 秘境」なんかでインターネット検索するとたくさんの南島のスポットが紹介されているニュージーランド。
ガイドブックや旅ブログの人たちがオススメする観光地も南島を取り上げている事が多い。
事実、ニュージーランドの南島には人々を圧巻する大自然があり、多くの日本人がそれを求めてはるばるこの世界の孤島と言われるニュージーランドに足を運ぶのだと思う。
テカポの星空にミルフォードサウンド、クイーンズタウンの湖の景色やマウントクック周辺の氷河やオーロラを見られるスポットまであるんだからそれはそれは魅力的。
ニュージーランドに詳しくなくても名前くらいはどこか聞いたことがあるかもしれない。
そんな南島とは対照的に北島は大自然を前面的に推したスポットが少ない。特に私が住むオークランドは国一番の大都市であり、経済の中心でもあることから「都会」として扱われる。
首都であるウェリントンも北島南部に位置する。
大自然を求めてやってくる日本人観光客には「都会・オークランド」「北島」には飛びつくほどの魅力がないかのようにも見える。まぁそれほど南島が圧巻なのだけど。
しかしここはニュージーランド。いくらニュージーランドの大都市と言っても東京や大阪と比べるとオークランドは桁違いに小さい。
人口も少なければ人口密度も低い。つまり日本人が思う「大都会」とはかけ離れているのだ。
オークランドは中心部からでも少し足を延ばせば海も山も楽しめる。
入り組んだ地形ゆえ、ビーチの数も多いし、オークランド市内はどこに住んでも30分圏内に海が見えるといわれるほどどこからでも海を身近に感じる事が可能だ。
もちろん中心部から離れればさらに自然の度合いは大きくなる。
人の少ない大自然がオークランドにも存在することは容易に想像できるだろう。
今回はそんな都市から自然が近いオークランドでガイドブックにはほぼ載っていない、観光客はほとんど訪れないであろうビーチを紹介します。
- ウエストオークランドに広がるワイタケレレンジとウエストコースト
- サーフボーダーが集うベセルズビーチ
- 知らなかったらまず行かない!オニール湾で観光客のいないビーチを堪能せよ!
- 「秘境」好きはワイナム湖も訪れたい
- 近隣の施設トイレやお店
ウエストオークランドに広がるワイタケレレンジとウエストコースト
オークランド中心部から車で西に約30分ほど走ると、広大なワイタケレ山脈 自然公園(Waitakere Range)が広がる。
17000ヘクタールにも及ぶこの公園一帯は先住民族マオリの間では「The Great Forest of Tiriwa」として知られており、Tiriwa(ここに住んでいた先住民を指す意)の広大な森という意味を持つ。
その広大な原生林を抜けて広がるウエストコーストの海岸まではさらに20分ほど、オークランド中心街から小一時間のドライブで到着でき、オークランドから手軽に行ける自然スポットして有名。特にサーファーにとっては波も大きく人も少ない事から人気のスポットになっている。
そんなウエストコーストのビーチの中でも特に、カツオドリの群生が見られるムリワイビーチ(Muriwai Beach)やライオンロックが有名なピハビーチ(Piha Beach)が日本人観光客にも有名なスポットして挙げられているがそれらの情報は割と多く出回っているので、ムリワイとピハのちょうど間に位置するベセルズビーチ(Bethells Beach)に今回はスポットを当てたい。
サーフボーダーが集うベセルズビーチ
ベセルズビーチを取り上げる理由、それはピハビーチとムリワイビーチはガイドブックに取り上げられることが多いがベセルズビーチはそうではないから。
日本人にとってはまだまだ秘境なのです。
オークランドウエストコーストはサーフィンのスポットが多数あることで知られている事は先ほども述べた通り。
ムリワイやピハが中上級サーファーの人気スポットであるのと同様、その間に位置するベセルズビーチも同じくウエストコーストに面したサーフィンスポットである。
波もある程度高いスポットがあり、中級・上級者向けだと元サーファーらしいキウイの彼からの口コミをもらった。
私はサーフィンをしないけれど、ただ歩くだけでも気持ちが良い。
私が訪れた時も駐車場は満車で多くの人が訪れていたが、ビーチに着くと人混みのひの字もないほどそこは広大で自分たちの時間を過ごすことができた。
ローカルの人たちに人気のビーチ。キウイを真似て裸足で行きたいところだけどウエストコーストの特徴はブラックサンド。ジャンダル(ビーチサンダル)は必須アイテムです。忘れたら足の裏火傷します!裸足に慣れてるキウイでさえ歩けないアツアツのブラックサンドは慣れていないん日本人には一秒も無理です。
知らなかったらまず行かない!オニール湾で観光客のいないビーチを堪能せよ!
駐車場からメインビーチに向かって歩き、視界の広がる場所まで来たらぜひとも右側へ進んでください。
右側はすぐに崖があるんですがその崖をぐるっとまわると隣のビーチに行けます。
訪れた時はまだ潮が高く崖の周りは海の中でしたが、濡れながら彼について行きました。
その先には人気が少ないビーチが現れる。しかしそこで止まる人は少なく、まだまだみんな歩き続けて行くのでその後に続いてみる。
ビーチを横断して写真の矢印の先に砂丘が姿を現す。それを超えると言う。。。
砂は熱いし、砂の傾斜は登りにくいし文句を言いながら登るとそこには砂丘を超える価値ありの絶景が。
多くのサーファーが良い波を求めて、ボードを持って砂丘を超えていたのにはサーフィン愛を感じましたが、私には大荷物を持っていくのは無理。サーフィン愛溢れるサーファーさんはぜひ。
そこで持って行ったサンドイッチを頬張るのはなんとも至福の時間。
探検好きな人は周辺散策も。洞窟になってるところがあったり色々な自然の表情が楽しめるでしょう。
※ウエストコースト周辺ではよく見られるという、ブルーボトル(Washed-up blue bottle)というクラゲがビーチに打ちあがっていることがあるので注意!訪れた際も2匹発見。
「秘境」好きはワイナム湖も訪れたい
ベセルズビーチの後もしまだたっぷり時間がある人はこちらもオススメ。
約一時間のウォーキングの先に現れる湖、ワイナム湖。
おそらくベセルズビーチよりも秘境。
砂漠みたいなところを歩いて行く経路と、ストリーム(水が流れている浅い川)を上っていく経路がある。
水の中をザバザバと進んでいくのは気持ちもいいし、楽しかった。ところどころ砂の道しかない箇所もあったが、砂の道もまた普段見ない景色で3メートルくらいはありそうな砂の壁の横を歩いた。
歩きつく先は湖なので波もなく穏やか。
湖の淵は斜面になっていて少し座りにくいが、多くの人が湖ギリギリにビーチタオルを敷き陣取っていた。
波もないから子ども連れが多く、湖に浮き輪を浮かべて遊んでいる子どもたちの姿、少し離れたところにある桟橋?のようなところから飛び込む人の姿もある。
対岸までは100メートルもないかな?という距離で反対側まで泳ぐ挑戦をしている子も。
しかし、結構水深が深く湖の淵からたった1,2メートルで160センチの私の足はつかなくなってしまったので泳げない人は気をつけてください。
湖畔で水着姿になり読書をしている人なんかもいて、のんびり過ごしたい人におすすめ。
近隣の施設トイレやお店
ベセルズビーチの駐車場にカフェが一軒。
駐車場からビーチの方に少し入ったところにトイレがあり、外にシャワー(砂を流すだけ)がある。更衣室があったか確認わすれました!ごめんなさい!
水着は下に着こんでいき、濡れた後でもタオルを敷くなどして対応できるようにしておくのが吉。
ワイナム湖に関しては、周辺にトイレは見られなかった。
着替えに関しては湖で泳いだ後も駐車場まで歩いているうちに大抵乾くことが予想されます(もちろん帰りも小一時間歩くため)
秘境は秘境だけあって、設備も整っていないことも多いので食べ物や飲み物などの絶対必要なものは事前に持っていく方が心配少なくいけるでしょう。
ウエストコーストの海、ベセルズビーチぜひ訪れてみてください。
では、また。