2017年の1月7日にオークランドに降り立ってから3年と9か月。
到着した日はこんな日が来るとは思わずにいましたが、ついにレジデンスビザ(居住権)をゲットしました。
長かった。。。
私のレジデンスビザ申請とその経過についてまとめておきたいと思います。
※ニュージーランドではビザのアドバイスは認定のビザアドバイザーもしくは弁護士しか行う事はできません。したがって私が個人的に相談をお受けしアドバイスすることはできませんのでご了承ください。
※この記事はあくまでも私のケースの体験談です。イミグレーションの規定は日々変わります(特に今年2020年は動きが多い)ので参考程度に読んでいただけると幸いです。
アドバイザーにコンタクトを取る
まず初めにお伝えしておきたい事、それは今回私たちはアドバイザーのサポートを受けずに自力で申請しました。つまり、イミグレーションとのやりとりは全て自分たちで行うということ。しかしアドバイスを受けたのがゼロではなかったということです。
私はスラスラ英語がわかるわけではない英語力ですが、パートナーが英語話者であり英語に問題がなく、説明を読んで理解し申請が進められることから自分たちで申請することにしました。(英語がペラペラでないからといって全て彼におんぶにだっこでやってもらったという訳ではありませんよ〜)
しかし、いくら彼が英語ネイティブでもビザ申請に関しては素人です。
そこで、アドバイザーの方にコンタクトを取り無料の範囲で受けられるアドバイスをいただくことにしました。
具体的には、
・申請準備と申請してからのプロセス
→いつ頃までには申請した方が無難、など
→イミグレに連絡を入れるタイミングなど
・申請書類の内容
→この書類を提出しようと思っている、それで十分かといったことなど
アドバイザーによって、無料でやってもらえる範囲は違うと思いますが、私は上記のアドバイスをもらって精神的に落ち着けることが多かったです。
特に待ってる時間が長いと早く連絡を入れたくなりますが、そのタイミングだと取り合ってもらえないと思う、など今までの経験や、頻繁に連絡しているプロだからこそ分かるイミグレの現状についてのアドバイスをいただけたので気長に待てました。
もしこれからレジデンス申請に向かう方は1度アドバイザーにコンタクトを取り話を聞いてもらってはいかがでしょうか?
アドバイスをいただいて、個人的に良かったと思うことは第三者に関わってもらうということ。カップルで申請を進めているとどうしてもストレスが溜まります。
私たちも書類準備のペースの違いや焦り度の違い、書類の読み間違いで書いてる書いてないを言い争うなど色々ありました。
2人でいがみ合ってもいい方向に進むことはなく、申請準備が滞ってしまうだけ。そんな時にアドバイザーがこういってからこうしようかと一緒に問題に解決に取り組めたのは良かったです。
*私たちはビザアドバイザーのPINさんに相談しましたが、冷静に話を聞いてくださった上での状況判断と的確なアドバイスをいただけました。
提出書類
おそらくこの記事を読んでくださっている方はすでに他のビザを申請したりイミグレーションとのやり取りもしてきた方だと思うので少しサクッと行きますね。
オンラインで申請。
以下の準備した書類たち(パスポート写真以外)は全てPDFにしておく必要がありますのでコンピューターに強くない方は思っているよりも時間がかかると思っていた方がいいかもしれません。
申請者(私)の情報は直接申請ページで記載
オンライン申請では申請者の名前や生年月日などの情報を記載するフォームはありません。申請ページで全て入力やチェックするだけ。
申請者のパスポート
パスポートの写真のページを開いてスキャン
申請者のパスポート用顔写真
自宅の、バックが一色の壁のところで撮った写真を使用しました。
申請者Birth Certificate
戸籍謄本を前回の帰国時に取ってきていたものを、翻訳会社に依頼し英文に訳してもらう。
翻訳会社とはメールでのやりとりのみで翻訳してくれたものがPDFで送られてきたのでそのまま使用できた。
☆戸籍謄本の取り寄せや翻訳など自分で時間調整できない事が多いので早めに取り掛かるのが吉。
【追記】
戸籍謄本の原本の提出がは必要だったかというお問い合わせをいただいたので私がしたことを書いておきます。
私は上記の通り翻訳会社を利用しました。
翻訳会社に謄本をスキャンしデータとしてやりとりしています。それを元に翻訳していただき、データ(PDF)でEmailで受け取りました。そのデータには英訳たものと私が最初に送った謄本のデータをひとまとめにしてくださっていたのでそれをそのままアプリケーションのBirth Certificateの欄にアップロードしました。
翻訳された書類には翻訳会社の社名や印が押されているのですが、加えてその翻訳原本を郵送してもらうサービスがありました。ビザの事っていつ何を聞かれるかわからないし手元に持っておこうか、ということで郵送サービスを利用しましたがビザの審査の際は必要ありませんでした。
翻訳を依頼した会社の詳細はコチラ⇩
パートナーの申請フォーム(INZ1178)
パートナーの申請フォームはパートナーワークの時と違うものなのでお気を付けてくださいね。
聞かれていることはほとんど同じでしたが、ワークの時のフォームにはなかった(?)「JPか弁護士のサインが必要」という項目があったのでフォームをすべて記載してから彼にJPに行ってもらいました。
パートナーのID
Birth Certificateとパスポートを両方スキャンし、1つのPDFにまとめて出しました。
両方はいらないと思いますが、出せるものは出しておこう!という感じで両方提出。
日本の警察証明
オークランドにある日本領事館で警察証明を依頼。
☆日本から警察証明がオークランドに届くまで1カ月以上かかる。そしてビザの申請には発行から半年以内の警察証明がいるので早く取得しすぎると使えなくなります。
オーストラリアの警察証明
他国に(確か直近の5年だったはず)1年以上滞在経験のある人は早めに調べ始めることをオススメします。
私はオーストラリアにワーホリでちょうど1年滞在したことがあって、うるう年だったこともあり、入国してから出国まで366日ワーホリビザを使いました。
実はワーホリ中に2週間ほどの一時帰国をしていたので1年には満たなかったのですが、後から言われるのも嫌だし取っとこうということで取ってきました(無料じゃないのに)
オーストラリアワーホリからニュージーランドに来ている人ちらほら見かけるのでちょっと注意してくださいね。
カバーレター
私とパートナーのカバーレターを各自1通。
これまでのことやこの関係をどう思っているのか、これからどうしたいのかなど。
婚約したことや日本で結婚式の式場探しをしようと思っていたけどコロナで帰国が難しくなってしまったことなども織り込みました。
サポートレター
計9通のお手紙を集めました。
私の両親、弟夫婦、彼にも会ったことのある友人3人の5通
彼の父、母、兄カップル、いとこの4通
Bank Statement
前回のワーク申請以降のジョイントアカウントを印刷し、レントと水道代、電気代の支払いにチェックを付けて出しました。
不動産契約書
一緒に住んでいる証明として2人で借りているアパートの契約書を出しました。
交際のタイムライン
初めてパートナーワークを申請した時から追加しながら使っている、交際のタイムラインをワードに2ページ分。
ビザ、旅行、彼の家族宅への訪問(オークランドではないので小旅行)、日本訪問、引っ越し、婚約などを中心に。
関係を証明する思い出写真
ワードに写真とコメントを付けて作成。
関係の継続がわかるように、彼の家族との写真や、友人との写真など「他の人たちと映っている写真」を意識してたくさん入れてみました。
もちろん2人の写真もですが、きめ過ぎた写真よりもふざけた自然体な写真を選びました(笑)
一体どれくらい見てくれてるんでしょうね。結構時間かかりますよね、この工程。
あーなんだか文字にするとたったこれだけ集めるのにあんなに大変だったのかと思うほど大したことないんですよね、、、これらをPDFに変換して貼り付けてアプライです!
メディカルチェック、レントゲンは今回必要なかったので私はありませんでしたが、質問にチェックしていくと「以上の項目からあなたはメディカルチェック出してね」となどと出てくるので自分が該当するかどうかわかります。
私はなぜか何度やってもメディカルチェックが必要と出てきて、なんでかなと思っていたら質問の読み間違いでした。
申請までの時系列と所持していたパートナーワークビザの残り期間
前回の1年のパートナーワークがおりた時(2019年10月末)に次はレジデンスか、となんとなくイミグレのページを開いてみると当時パートナーレジデンスの申請状況は結果まで11カ月かかるとなっていました。
「え、来月にはもう申請しないと」
ってなったんですが、まぁ今年(2019年)中には申請しようという目標で動き始めました。【残12カ月】
しかし1つ問題がありました。以前から私の中で「レジデンスビザをサポートしてもらうのは将来を約束してから」という思いがあってそれは彼にも伝えていました。
別にそんな明確な何かがなくてもビザは申請できるんですけど、なんとなく私たちのけじめとして。
しかしそんなことが何もなく「準備しようか~」とのんきに行ってくる彼に苛立ちもあり、、、なんかすっきりしない気持ちのまま準備に取り掛かったり、何も言ってこない彼に嫌気がさして準備も辞めてしまったりで時間がかかりました。
2019 11月*警察証明(日・豪)申請、両親・弟夫婦に手紙依頼【残11カ月】
2019 12月*警察証明ゲット 他の事はなにもせず【残10カ月】
2020 1月*プロポーズを受ける!考えてたのか、と安心。レターとか書けること増えるしさ。これで一気にビザも進める‼と思ったものの彼はのんびりキウイだった。。。
私サイドのサポートレターは全て揃う。私のレターも書く。【残9か月】
2020 2月*彼を放置してたら進まないぞこれ、と1人焦る。戸籍謄本の翻訳彼に依頼してもらう。コロナが全世界に広まる。【残8か月】
2020 3月*コロナがいつニュージーランドに入ってきてもおかしくない、混乱が予想される。早く申請しよう!!!とやっとスピードが上がる。そしてついに申請!!3日後にロックダウンが始まる。【残7か月と1週間】
ケースオフィサーがついてから
申請から待つこと約5カ月半、担当のケースオフィサーが付きました。それまではただただ待つだけでした。
実はビザの残りが2カ月になった8月の末、一度イミグレに連絡を入れようということで彼と一緒に電話をかけました。
レジデンスを申請しているがワークビザの残りが2カ月になったこと、インテリムビザが出ないと聞いたけど他にビザを申請しないといけないのかを聞こうと思って、電話を入れたのですが、その電話で「昨日ちょうどオフィサーが決まって、オフィサーに通知も行ったみたいだから来週中に連絡があると思うよ」と言われて一安心。
一応パートナーレジデンスを申請中だったらすでに2年分のパートナーワークを使ってしまっていても再度ワークを申請することができると教えてもらいました。
それから数日後9月3日にオフィサーからの連絡が入りました。【残2カ月弱】
そこから1か月以上かかってビザが下りるまでに起きたこと。
1回目の追加資料請求
①申請者のパスポート原本を指定の場所に送る
私のパスポートをスキャンするために、メールに記載された指定の場所に送る必要がありました。結果がでてから(レジデンスビザをもらってから)6カ月以内でもこの手続きはOKと書いてありましたが、この工程が終わらないとレジデンスは発行されないとかいてあり、どっちみちやらないといけないなら先にやる方が良さそうだな、とすぐに送りました。
郵便局から送付。念のためにとトラッキングはつけました。パスポートだし。
送付からパスポートが自宅に帰ってくるまでたった7日のスピードでした。ちょっと驚き。
②3月の申請から今9月までの間のリレーションシップの継続の証明
→Bank Statement
→Water Bills
→アパートの更新契約書
→思い出写真(ロックダウンであまりおでかけの写真もなく困った)
③2019年3月に一緒に住んでいた証明
これが一体何の意味かが分からなかったのですが、申請の1年前に一緒に住んでいたかということかな?2019年4月に今のアパートに入り2人暮らしを始めたので2019年4月~の証明はアパートの契約書でオッケーだったのですが、以前は彼のママと住んでいて住所を証明できるものがなかったので彼のママにレターを書いてもらいました。
もし1年以上一緒に住んでいる必要があるとしてもこの待機期間中に今のアパートも更新があったんですけどね。今まで散々ワークでも住所証明出してるのに謎です。
とりあえずレターと住所変更前のジョイントアカウントの履歴に住所が記載されていたのでそれを提出してオッケーでした。
④2018年に4か月間遠距離恋愛していた時の交際証明
もう、「えー!」って思いました。そんな昔の話?しかもその後その期間も載り越えてワーク申請して滞在許可したんだから交際認めたってことじゃないの?と。
しかも遠距離中に彼が日本に来てくれたのですが、その期間以外に恋愛関係が続いていた証明って言われて。
子どもの頃に母親に連れられてしか海外旅行に行ったこともない30代後半の男性がさ、1人で文化も言葉も違う国に観光でもなく彼女に会うためだけに来るってどんな大きなことよ?って思ったけどイミグレはそんなこと知らないもんね。
という訳で2年半分さかのぼってLINE電話の履歴をこれでもかとLINE全てスクショして、どれだけのながさと量電話したかも表にして送りつけました!(ちょっとというかだいぶ怒ってるw)
これらを準備するのに2週間時間をくれていたのですが、7日で送信完了。
②血液検査
満足な資料を送れただろう!と思っていたのですが。
追加資料を添付してから5日後にまたもやメールが。
10営業日以内に血液検査に行ってこい、と。
「まーたなんでそんな時間がかかりそうなことを今ー??先に言ってくれてたら待ってる間に行けたやん、、、」と思いながら血液検査できるところを探しました。
9月18日に無事血液検査を受け、検査員の人からは週明けには結果が出るよと言われ思ったより早くて安心。翌日にオフィサーにもすべて完了したことを伝えるメールを入れておきました。
《血液検査が必要だったワケ》
本来であれば血液検査の必要はなかったようです。(まだ以前出したメディカルチェック有効期限内だったし)
メディカルセンターに出向き、血液検査をイミグレに求められたことと、メールを見せて受付をするとスタッフの人がメディカルの履歴をチェックしてくれみせてくれました。
前回(2017)、ワークビザ申請時に健康診断を受けたときは何も言われなかったのですが、実はそのときにヘモグロビン値が正常値より低かったらしいです。
それで今回もう一度検査をするように指示が出たようでした。
それもあってか、今回の検査結果が出た時にはメディカルセンターから電話があり、今回は正常値だったことの報告と、医師からの質問で
・ベジタリアンか?
・生理時の血量は多いか?
を聞かれました。
この答えでビザの結果が変わっちゃったりするのかな?とドキドキしたのですが、ベジタリアンではない事、血量は時々多いと答えました。
それで終了。「じゃぁオッケー。結果はイミグレに送るね〜」って感じでした。
そこから2週間、待てど暮らせどなんの音沙汰もなく、ついにビザの残日数が1カ月を切ってしまったのです。
10月2日にオフィサーに
「10月29日にビザが切れてしまうんだけど、職場に働けるの?って聞かれているんですが、進捗状況はどうですか?ビザが切れるまでに結果がでるか、もしくは難しそうだったら他にビザを申請するなど教えてください。忙しいのにごめんなさい」みたいなメールを送りました。
すると同日中に、「急ぎの案件という事はわかっていてケースオフィサーの次に最終判断を下す人?にも急ぎだという事は伝えてあるからもう少し待って。たぶん2,3日。」という返事をもらいました。
私はこのメールでもまだ不安でしたが、彼は「もうケースオフィサー的にはオッケーだったんだから実質ビザが下りるってことだ!」と喜んでいましたが、やっぱり手にするまでは安心できませんよね。
ついにメールがきた
そのオフィサーからのメールから5日後(3営業日後)の本日ついに正式に「Approved」のメールが届きました。
家に1人で居たのですが、ドキュメントを開いてApprovedを見て「よかった」と1人でで泣き、一呼吸ついてから仕事中の彼に電話。
「I got a visa」って言っただけで号泣してしまった私と電話の向こうで「Yippee!」て叫んでました。おそらく同僚にどうした?ってきかれたのか「We got a visa!!!」って言ってました。
もう本当にホッとしたの一言に尽きます。
なんとかここまで来た。ビザ取れたから終わりでもないけれどこれからはビザのために写真を撮ろうって言わなくてよくなりました。
あーこの記事の一番最後を書いている今、かかる曲がクリスタルケイのKISSでまぁまぁ1人で感動しています(笑)あーまた泣ける。
いま記事を読んでくださっている皆さんにも素敵な結果が訪れますように!がんばって!!!