KIWI LIFE of MOANA

世界の果てニュージーランドからKIWIとの国際恋愛や日常生活、それからニュージーの福祉/教育を発信!ワーホリ・ギリホリの人を応援したい情報ブログ。

【体験談】ニュージーランドで救急車を呼んだ話|保険なしだと危険かも!?ワーホリ必読!

ニュージーランドでワーホリしてると、「もし体調悪くなったらどうしよう?」って一度は考えますよね。
実はこの前、友達が急に倒れてしまって…人生で初めて救急車を呼びました。

で、びっくりしたのが、ニュージーランドの救急車って有料なんです!

 

日本みたいにタダじゃないから、後から結構な金額の請求が来るんですよ…。

 

ワーホリや留学で来る人にとって、これは知らないと本当に危険。

 

今回は私の体験談をもとに、救急車にかかった費用や、保険がどれくらい大切かをシェアします。

 

 

知人が体調不良!急性アルコール中毒かも!

その日は友人宅でお昼から小さなパーティーをしていて楽しく過ごしていました。

そこで知り合ったKちゃん。

 

ワーホリに来てまだ数か月、ボランティアをしたり仕事のオファーをもらったけど移動することも考えていていろんなことが次々起こるワーホリ生活を楽しんでる感じのアラサー女子でした。

 

持ち寄った料理とお酒、それからカラオケと。それはそれは楽しい時間を過ごしていたんです。

 

Kちゃんはお酒を楽しく飲むタイプ。

 

よく喋りよく食べ、ご機嫌に飲んでいました。(結構飲むなぁと思ってはいたけどまさかね、、、

 

宴もたけなわ、そろそろお開きという雰囲気に。

 

片付けをしだしたKちゃんは明らかに酔ってはいたもののまだしっかり会話もできていて(判断力は鈍っていたけども)大丈夫な様子でした。

 

一通り片付けが終わったころ、トイレに行ったまま帰ってこなくなったKちゃん。

 

トイレの外から声をかけるも応答なし。ドアに手をかけると鍵がかかっていないではありませんか!出会った初日に申し訳ないと思いながらそっとドアを開けると、トイレに座ったまま眠ってしまっていたKちゃん。

 

念のため近くにいって呼吸の有無は確認させてもらって、呼吸していたのでとりあえずその場を去る私。

 

友人と協議の結果「やっぱり起こした方がいいのでは?トイレ寒いし、ずり落ちたら危ないし、ベッドで寝た方が良いよね」とKちゃんを起こすことにした我ら2カップル。

 

今回は友人とともにトイレに行き、起こすを試みる。

 

「Kちゃーん!わかるー?起きて~」と。

 

壁にもたれかかっていた身体をまっすぐに戻そうとするKちゃん。だけど全然力が入ってなくて反対方向に倒れそうになったのでサイドから補助。もう体はグラングラン。

 

すると、急に嘔吐!!!!!!本当にもう前触れもなく、という感じプラスKちゃんは眠ったまま?のように見えた。

 

今まであんな風に嘔吐する人を見たことがなかったので結構焦ったけど、とりあえず動かせないし吐き気が収まるのを待つ。

 

吐き気がひと段落したらKちゃんは意識がもどったのか、ほんの少し応答があった。

 

しかし再度激しい嘔吐。

 

見るとKちゃんの指先がどす黒くなっている!対応してた友人とさすがにこれはやばくないか?救急車呼んだ方がいいんじゃ??????

 

さすがに怖くなった私たちは夫陣の意見を仰ぐべくこの時点で初めてトイレに彼らを呼ぶ。

 

急性アルコール中毒だろうからできることは何もないんじゃないかという見解だったが、万が一の時に私たちは責任が取れない!

 

ということで救急車を呼ぶことにした。おそらく最初の嘔吐から15分程度のことだったと思うけど、すごく長く感じた。

 

 

ニュージーランドの緊急電話番号って何番?

ところでみなさんニュージーランドの緊急電話番号ってご存じですか?

 

「111」です!

 

救急も火事も警察もすべて111。

 

覚えといて損はないので滞在するなら覚えておこう、111!

 

ニュージーランド移民局のページから、緊急時のサービス情報↓

https://www.immigration.govt.nz/live/staying-safe-and-knowing-your-rights/police-emergency-services-and-natural-disasters/

 

 

オペレーターとの会話

私と友人の女性陣はトイレで介助し、夫に電話をかけてもらったので、一番最初のやり取りはわからないけれど、役割分担って大切だな、と冷静な自分もどこかいた。

 

夫がトイレに戻ってきて電話をスピーカーにして私たちと変わる。

 

オペレーターはKちゃんの情報と私たちが何者なのかを確認。

 

彼女は意識があるか、呼吸はしているか、どんな様子かを聞きながら、First Responder という人を手配してくれて数分の内に来ることを教えてくれた。

 

First Responder というヒーロー登場

ほんとうにものの数分で救急隊が到着。ここまでオペレーターは電話越しにいてくれた。

 

アパートだったので、どこから入れるのか誰が門を開けるのかなんてやり取りもあった気がする。

 

バタバタと入ってきたのは男性隊員一名。

 

このFirst respondersという人たちは最初に現場に駆け付け、即座に状況を確認、初期援助を行い、さらに必要であれば病院等への搬送に繋ぐ役割のようです。

 

実際にもKちゃんの状態をパッと見て、即座に支援を開始。

 

Kちゃんを床に寝かせるからブランケットはあるかと。

 

さっと友人がブランケットを持ってきて床にKちゃんを寝かせる。

 

バイタルを測定する器械をささっと準備し、たぶん血液もチェックしていたと思う。なにせ私も気が動転していて覚えているような覚えていないような状況でした。

 

だけどその人が来てくれて、バイタルを確認してKちゃんは大丈夫なことがわかってすごくほっとした。

 

彼の滞在時間は30分にも満たなかった気がする。

 

一定時間、継続的にバイタルを確認して特に変化もなかったのでこれ以上は特にできることがない、という診断だった。

 

やっぱり急性アルコール中毒だったみたい。

 

彼女の回復を待つのみ、定期的に彼女を看ることを私たちに告げそそくさと書類を作り変える準備をする。

 

念のため、どういう風に悪化したら再度救急車を呼ぶべきかを確認して帰っていただいた。

 

そこから4、5時間ほどは時々様子を見ながら看病を続けた。

 

その間は、水分摂取もさせた方がいいかな、と生理食塩水を作って飲ませたり、体が冷えていたのでホッティーを作って温めてあげたりとまぁできることはやったと、思う。

 

あ~ほんと最悪の事態にならなくてよかった。。。。。。。本人、相当しんどかっただろうと思う。

 

後日談

朝方、わたしは帰宅したのだけど翌日友人から届いたLINEにはまさかのKちゃんは朝の9時頃には起きて自らが汚したトイレの掃除をいそいそと始めていたというのでびっくら仰天!

 

こちとら翌日はすべて棒に振るほど疲れていたんだけど(笑)

 

でもまぁ案の定自分の身に何が起きたのかはほとんど覚えていないようでした。

 

 

 

それから2週間ほど経ったころ友人宅に1通の手紙が。

 

 

\ \ \ \ 請 求 書 / / / /

 

 

もちろん宛名はKちゃん。

 

 

請求額はいくらだったかというと、なんと800ドル!(約7万円!)

 

 

実はKちゃんの一件後調べていたので800ドルかも、とは思っていたんですが結局Kちゃんは救急車には乗ってないし病院にも運ばれなかったから減額があったりするのかな?と淡い期待を抱いていたのですが、きっちり800ドルだったみたいです。

 

救急車利用にかかる費用の詳細についてはこちらから↓

https://www.stjohn.org.nz/what-we-do/st-john-ambulance-services/about-emergency-ambulance-services/ambulance-charges-explained/

 

 

ちなみに今回の現場はオークランドだったけど、ちょっと調べてみると、首都ウェリントンだけサービスの母体が違うようで救急車は無料みたいです。

What Wellington Free Ambulance does | Wellington Free Ambulance

 

 

Kちゃんには大きな勉強代になった訳だけど、何はともあれ無事でよかったぁ。

 

Kちゃんは保険にはいっていたのだろうか、そしてもし入っていたのなら救急車代はカバーされたのだろうか。

 

パーティーの後、違う都市に引っ越ししてしまったKちゃんに聞くすべはもうない。。(いや、連絡しようと思えばできるんだけど、「救急車代ってっさ~」なんて連絡する気にはなれないよね。(笑))

 

最後に。

あの時、救急車を呼んだ私たちの判断は間違ってなかったと思うけれど、あんな場面では本人の同意なしに救急車は呼ばれるのよね。

 

もしも軽い事故とかでこれくらいなら大丈夫と自分で判断できる場合は救急車を呼ぶも呼ばないも自己責任だけど、緊急時ってそんな場面ばかりではないし。

 

短い期間に大きな出来事があることの方が稀だろうし、救急車も保険も使わないに越したことはない。

 

だけど万が一の時に備えて、自分をよく知る家族や友人が1人もいない違う国に1人で来ているということがどれほど脆弱な立場なのかをわきまえたうえで、ぜひとも保険には加入しておいてほしい。

 

あなた自身と、その周りの人もを救うために。

 

今回の一件で、私自身もフラットメイトを入れている立場から万が一の時のためにおアスポートのコピーや緊急連絡先などの個人情報は今以上にもらっておいたほうがいいのかもしれないな、と思った。

 

私もそうだったように多くの人が1人で来る留学やワーホリ、「念には念を」くらいがちょうどいいのかもしれないな、と思います。

 

いろんなことに気を付けながらもみなさんのワーホリが無事に終わることを願っています!