在住歴が長くなってくると知り合いも増え、いろんなイベントを経験することも増えてきます。
残念ながらお葬式もそのひとつ。
先日経験することになってしまったので参考までに記録しておきます。
故人のバックグラウンド、意向によってここに異なるお葬式スタイル
まず初めに、日本でもそうですが、時代の流れとともにNZのお葬式も変わっていっているよう。そして元々日本より多国籍国家でありいろいろな宗教の方が混在するお国柄なため、日本よりも「お葬式はこう!」と説明するのも難しいもの。
宗教によってしきたりがある場合はそれに従うべきかもしれませんので、一緒に参列される人にアドバイスをもらうのが賢明です。
式場での所作についてはほかの方に倣うのがいいと思います。
服装にルールはある?
初めてのお葬式に行くにあたり一番迷った服装。
日本だと喪服だったり学生だと制服で参列するのが常識としてあったり、アクセサリーはどうだとか、数珠がどうだとか色々ルールがあるのでNZではどうなのか急いで情報を集める必要がありました。
一緒に参列したのがパートナー(男性)だったため、同僚の女性にもアドバイスをもらい、総合的に判断することに。
・黒がベーシックなお葬式の服装
・極度な肌の露出はしない
・故人の意向等によりドレスコードがある場合がある
お葬式って急なことなので、持っていた黒のワンピースで参列しました。
黒がお葬式の従来のカラーだそうですが、近年はベージュやベイビーなどの落ち着いたカラーでも受け入れられるようにはなってきているそうなので、もし手持ちに黒い服がない方でもナチュラルカラーで参列しても大丈夫です。
常識的な言動は日本のそれとも似ている
日本のお葬式に参列するときの常識的なふるまいがNZのそれでも必要です。
お葬式は厳粛な雰囲気の中執り行われました。知り合いと会ったからとぺちゃくちゃ話す場ではないですよね。必要最小限、小声ではなすのは日本でも同じではないかなと思います。
私が参列した田舎のクリスチャンのお葬式
参考までに私が参列したクリスチャンのお葬式の一連を記しておきます。
式場である教会に到着。
式場の入り口では受付などはなく、故人の写真と生前の様子を記した冊子が置かれていて受け取る。
教会の外では知人同士が雑談している様子もあるがもちろん普段の再会とは違い静かな雰囲気。
故人を乗せた霊柩車が到着し、参列者が先に教会に入る。
Pallbearerと呼ばれる、棺を運ぶ役目の人たちが教会内に故人を乗せた棺を運ぶ。
ここからお葬式が始まる。
司会の進行とともに、聖歌を歌ったり親族や近しい友人によるスピーチ。(ここは司会の指示に従って立ったり座ったりすればオッケー)
棺の上に参列者でお花を添える
再度Pallbearerたちが棺を運び車に乗せてお葬式は終了。
土葬場に移動。
ニュージーランドでは土葬と火葬のどちらかで人によって異なる。
Pallbearerたちで棺を穴の中にいれる。
近親者が棺の上に土を少しずつかける。
その後参列者が花を添える(結構穴が深いので投げ入れる感じ)
お祈りなどなかったと記憶しているがなにかあったかも。。。
土葬場での流れはとてもシンプルで短かった。
また教会に戻って軽食をいただく。
この時は普段の会食に近い砕けた雰囲気になっていて久しぶりに会った人たちが会話を楽しむ様子だった。
そしてそれぞれのタイミングで家路について終了でした。
田舎だからなのか、すっごくカジュアルなTシャツに短パンみたいな恰好の人がいたり、カラフルなワンピースの参列者もいてちょっと驚いたけれど、パートナーも、同僚も「服装がどうこうよりも、とにかくその場に行って最後のお別れをすることのほうが重要だから」と言っていたのでそういうことなのだな、と学んだ次第です。
予期せず訪れた家族や知人の最期、どうしようと悩まれている方がもしいれば少しでも参考になりますように。
では。