一か月ちょっと前に面接を受けに行った話をしたんだけど、その続編みたいなものを書いてみます。
どうも、ニュージーランド在住8年目のMayumiです。
受けた面接の話はこちらから。
面接を受けて数日後に合格の電話を受けて、すべての手続きを済ませ前職に退職の旨を伝えてちょうど一か月前の3月21日から新しい場所での仕事が始まりました。
前職と同じTeacher Aideという補助教員のような立場のポジションなのですが、前職と違うことがたくさんあるので書いていきたいと思います。
ニュージーランドでティーチャーエイドの仕事をしてみたい人の参考になれば幸いです。
前の仕事の様子は一番下に貼っておきますのでそちらも参考にしてください。
働いている場所はどんなところ?
わたしの新しい職場はオークランドの公立高校です。
公立高校の中にスペシャルニーズのある生徒たちが所属しているユニット(以下センター)があり、わたしはそこのセンター所属のティーチャーエイドです。
生徒数は高校全体で1800人近くいるマンモス校なんですが、スペシャルニーズのセンターに所属している生徒は約60人ほど。
校内の一角に専用の建物があり、そこに6クラスの教室と食堂/キッチン、集会などができる大き目の多目的室、保健室、クワイエットルーム、OT.PT.SLTのスペシャリストの部屋、スタッフルーム、トイレがあります。
生徒の年齢は、14歳になる歳から21歳まで。
ニュージーランドと日本では少し学校制度が違うので、14歳って日本だと中学生ですがそこについては割愛します。
就業条件
Teacher Aideといっても学校によってや人によって雇われ方は違うと思うので参考までに。
わたしのポジションは先ほどからお伝えしているとおり、Teacher Aideです。
パーマネントのポジションですが、パートタイム。
学校が開いている間のみの契約で、春休みなどの学期間のお休みの間は仕事がなく、給料の支払いもありません。
週32時間の契約で、毎日20分の有給モーニングティー休憩と、無給のランチ休憩があります。
休憩は、生徒からも完全に離れてしっかりとれる環境です。(←これ日本で障害者施設で働いてるときは皆無だったこと)
会議の有無で始業時間は日によって違うのですが、終わる時間は3:20なので夕方の時間が割と長く持てるのもいいところです。
お給料はどんなもの?
気になるお給料ですが、それはこちらをどうぞ。
Part 3A Teacher Aide Remuneration – Education in New Zealand
実はTeacher Aideのお給料はMinistry of Education(教育省)で決められています。
条件はありますが、学校間で転職した場合、前職校で働いていたグレードは保持されることになっていて、わたしの場合も前と同じグレードが引き継がれました。
表を見てもらったらわかるように、一番下のグレード/ステップで$25.18でステップが上がると時給も上がるシステムです。
2024年4月現時点でのNZの最低賃金は$23.15なのでそれと比べると少し多めにもらえる感じでしょうか。
どんな仕事をしてるのか
わたしはセンターにある6クラスの内の1クラスに所属しています。
生徒数は9人。
担任の先生と、Teacher Aideがもう一人の3人のチームです。
センターの時間割はメインストリーム(普通校)と同じ時間割で月曜日~金曜日まで毎日5時間目まであります。
センター内では、英語(読み、書き、理解)、数学、クッキング、体育、アートなどのほかに、文化を学ぶ時間や感情について学ぶ時間などもあります。
先生によって授業が展開されていくのですが、そこで課題などが出たときに一人でこなすのが難しい子がいるとお手伝いするのがTeacher Aideの大きな仕事の一つです。
ただ、なんでもかんでも答えを教えたりするのではなく、あくまでも生徒の自立をサポートする形で、困ったときやわからないときに聞けるような環境を作ったり声をかけたりしています。
障害によっては間違えるのがとても苦手な子もいますが、間違えても大丈夫なことを伝えたり、一緒にやってみようかなどの声掛けをすることも多いです。
実は前の学校ではほぼアカデミックな授業がないクラスにいたことがほとんどで、今まで英語で英語を教えたり算数を教えたりした経験がなく今の学校にきたのですごく不安でした。
特に算数。+-×÷もちろんできますし、分数なんかも理解はしているので自分で問題は解けるんですが、それを教える語彙力が皆無!!!!!!!!!
日常生活で使わない英語で苦戦しまくりですが、調べながらなんとか伝えています。(ここは完全に今の私の課題です)
アカデミックなことに関してはまだまだ手探りでやっていますが、ほかの授業では一緒に楽しみながら必要に応じてサポートする感じです。
集中力が続かなかったり、感情的になったりで授業に集中できない子がいれば声をかけて教室の外に出ることもあります。
話を聞いたり、気をそらしたり、時には厳しい声掛けをしたり場面によってそれぞれです。
授業のサポートでいうと、センターに通う生徒はみんな何かしらのニーズを抱えているのですが、障害の程度でいうと、中軽度の子たちも多く所属しています。
ふるまいにそこまで大きな問題がない生徒はメインストリームの授業を受けることができるようで、わたしのクラスからも半数がいくつかのメインストリームの授業に参加しています。
その時に一緒にいってサポートするのもTeacher Aideの仕事。
他のティーンたちに混ざって一緒に授業を受けて担当の生徒がサポートが必要な時には説明して課題に促したりします。
わたしは今のところクッキングとアートの授業しかメインストリームへの付き添いしたことがないのですが、高校の授業って難しい...。悩
授業のサポート以外には、センター内で休み時間にDutyといって、トイレの見回り係や食堂の見回り係などが当番で回って来るのでその時は自分のクラス以外の生徒のお手伝いもします。
それ以外では、先生が準備したプリントなどをノートに貼っておいて欲しいと頼まれたり、コピーをとったり、印刷物をラミネートしたり、生徒が学校で使うノートパソコンを充電したりなんかの雑用的なこともやります。
身辺自立している生徒がほとんどなので、トイレ介助や食事介助はすごく少ないですが、それもありますし、服薬している生徒もいるので服薬管理もあります。
感情のコントロールが難しく、パニックや癇癪がある子もいるので、その場合は対応もします。先生も対応できるときはしてくれますが、基本的に先生は授業を進行する役目があるので授業中にそういうことがあるとTeacher Aideが対応することがほとんどです。
担任の先生からのお願いで、入職して早速クッキングの授業をやりました。次の学期もクッキングは役目がまわってきそうです。
文化の授業もあって、先生1人ですべては教えられないので日本のこともやってほしいといわれているのでどんなタイミングでどんなことができるかなとうっすら考えたりしています。
こんな感じでいろんな場面でいろんな生徒のニーズに応えながら学校生活をサポートするTeacher Aide。まだ1か月なので生徒との関係づくりの日々で手探りだらけですが、自分の立ち位置だったり、わたしだからできることも少しずつ見つけていきつつ、生徒の成長を見守っていけたらいいなと思っています。
前の職場の様子はこちら