ワーホリお仕事体験談のVol.3 (2019.9 更新☆)
私のニュージー3つ目のお仕事はちょっと変化球。
ワーホリをしていた頃と、一年程のブランクを経て現在またそこで働いているので、フレッシュな情報をお届けします。
結論から言うと、私、今仕事楽しんでやっています!
オーストラリアワーホリから数えると海外でのお仕事も5つ目!
1番楽しい!
やっぱり楽しいがいいですよね。
今回の舞台は特別支援学校。
馴染みのない人も多いと思いますが、良かったら読んでいってください♪
※まだNZの制度等わからないことだらけです。詳細間違っていたらすみません、あくまでも今私がしている事・見ている事と思っていただけると嬉しいです。
特別支援学校とは?
障害や病気などの理由の為に、通常学校に行く事が難しい子供たちが通う学校。
日本では以前、養護学校と呼ばれていたもので、今では特別支援学校という名称になっています。
NZではスペシャル ニーズ スクール special needs school という名称。
生徒の年齢は、5歳~21歳。
私が働いている学校は基幹学校のようなところでBase(ベース)と呼ばれ、同じ組織内で地域の学校の中にもsatellite(サテライト)クラスがいくつかあります。
この学校に通う生徒は、全員何かしらの障害を抱えています。
身体障害、知的障害、発達障害など。
そしてBaseに在籍しているほとんどの生徒が重度の障害があり、支援の必要度の高い子どもたちです。
どんな仕事をしているのか
学校の中にはかなり多くの職種があります。
その中で私のポジションはTeacher Aid(ティーチャーエイド)。
日本語で言うと補助教員かな?と思います。
仕事内容はおおまかに言うと、担任の先生の指示のもと、生徒たちと一緒に活動をすること。
今は1つのクラスに在籍しているので、毎日同じ子どもたち、同じ先生と補助教員とで過ごしています。
以前は雇用形態が違ったので、日によって行く学校・クラスが違いました。
その都度そこの先生から指示を受けて子どもたちと過ごします。
一日の流れ↓
・朝の会
・ウォーキング
・個別のTEECHプログラム
・モーニングティー
・曜日ごとに異なるアクティビティ
・ランチ
・自由時間
・下校
スケジュールは担任の先生によって全く違いますが、だいたいの一日の流れが決まっていて、それをスムーズに遂行できるようにお手伝い。
もっと細かくやっていることは、
・声かけ、動機づけ
・スケジュールの確認、提示、説明など
・安全確保、環境整備
・食事の準備(ランチを温めたり)
・トイレ介助(オムツ交換有)着替え などなど
配属されるクラスによって、また子どもたちのニーズに合わせてやることが変わります。
どうしてその仕事を選んだのか
私のバックグラウンドとして、日本の大学で障害者福祉を専攻し、社会福祉士を取得。
社会人になってからは、約7,8年大人の知的障害者施設で勤務し、その間に介護福祉士を取得。
とても好きな仕事でした。
それゆえ、ワーホリを始める時に、
・海外の福祉事情を知りたい
・どんな形でもいいから福祉に携わりたい
・できれば障害者福祉!
と思っていました。
ですが、オーストラリアでは何もできずに1年終わってしまったんです。
なのでニュージーでは絶対携わるぞ!と心に決めていました。
一番の理想は、日本でやっていた知的障害や発達障害のある大人の方への生活支援か、就労支援もしてみたいと思っていますが、そこはまだニュージー初心者の私。
ニュージーの福祉サービスについてなんの知識もなかったんです。(今もまだまだ情報収集中)
日本と同じようなサービスがあるのか、それとももっと違ったサービスがあるのか、何もわからなかったので、とにかく福祉関係の仕事に就き、自分のしたい事への情報収集をしたいと思っていました。
そんな時に紹介してもらったのがこの支援学校での仕事。
大人の人相手の仕事ではないけれど、障害児への教育・支援。
教育現場の経験はゼロですが、知識も経験も活かせそう!と思って飛びつきました。
就活活動体験はこちら↓
moananokiwilife.hatenablog.com
採用までの流れと雇用条件
採用まで
一番初めに紹介してもらった時は、知り合い(パートナーの母)が働いていた特別支援学校の直接校長先生に連絡を入れてくれて、面接をしてもらえることに。
簡単な話をしてすぐに契約。
紹介だからなのか、固定のポジションじゃなかったからなのかはわかりませんが、めちゃくちゃ簡単な面接でした。
※私の経験は紹介という形でしたが、自力で探す人はTrade Meや学校のホームページで採用情報を出しているところがあるのでチェックしてみてください!
雇用形態
最初の雇用形態はリリービング(Relieving)。
「代わりの」という意味で、正規の補助教員が有給や病欠などで休む日に代わりにクラスに入る、欠員を補填する人の事です。
不定期な仕事であまり仕事にはならないかなと思っていましたが、組織内には数ヶ所の学校があり、30・40人の正規の補助教員が働いているので、大抵どこかで欠員があるんですよね。
週に半分以上は前の日か当日の朝に連絡が来て、仕事がある感じでした。
今は固定のティーチャーエイドのポジションをゲットしたので、学校のある日は毎日同じ学校の同じクラスで働いています。
雇用条件
・お給料は最低賃金が15.75ドルの時に16.50ドル。最低賃金が16.50ドルになって17.66ドルになり、今最低賃金が17.70ドルになってなぜか17.70ドルの私のお給料。。。
(残念ながらニュージーランドでも福祉業界はお給料が低い様子。ただいま給料交渉奮闘中なので、動きがあればお伝えします!)
・お給料日は2週間に1回!ラッキーな月なんて1か月に3回お給料日があります!
・契約時間は、1日5時間×週5日で25時間。今は8:30~14:00。
・休憩は20分の有給の休憩(モーニングティー)と無給の30分のランチ休憩が確保されています。
勤務時間や休憩時間は子どもたちの様子や、予定によって若干左右される事もありますが、残業なんてとっても稀!
日本での施設勤務の時は給食を利用者と一緒に食べるスタイルで休憩らしい休憩を取った事がないので、そこは日本と大きく違うなと感じます。
終了もほぼほぼオンタイム!
オークランドの学校なので、Ministry of Education、日本で言う文部科学省の管轄下にあります。
そういうことでお給料日や休みの手続き関係はとてもきっちりしていると思います。
同僚と生徒はどんな人?
同僚
今の学校の中には3つクラスがあり、それぞれに担任の先生と補助スタッフ数名という構成。
私が働いているクラスは担任の先生1人と私を含め4人の補助スタッフの計5人がメインメンバー。
担任の先生が休む時には代わりの先生が、補助スタッフが休む時には代わりの補助スタッフがリリーバーとして入ります。
他にクラスに出入りするスタッフとしては、
・理学療法士(PT)
・作業療法士(OT)
・スピーチランゲージセラピスト(言語聴覚士と一緒かな?!)(ST)
・ドラマセラピスト
などの専門職スタッフ
それから、事務スタッフが3名とマネジメントチーム(校長先生などのお偉いさん方)が何人か同じ学校の中で働いています。
ニュージーランド人、南アフリカ人、イギリス人、フィジー人、インド人など出身地は本当にバラバラ。
私のチームも、担任の先生はイギリス人、4人のティーチャーエイドはニュージーランド人×3人と私、日本人です。
(余談:英語ネイティブの中なので、割と私の低い英語力でもわかってもらえるし、ネイティブの英語なのでわかりやすいですが、前に居たクラスではインド人のおばちゃんとチームでとても苦戦しました。)
生徒
今のクラスには5人の生徒。9歳〜15歳。
知的に重度の子が半分で、ほぼ全員が自閉傾向。そして全員問題行動(Challenging behaviors)がとても激しい子達です。
今の学校全体で一番大変と言われているクラス。。。
みんなの調子が悪い日にはかなりメンタル的にもフィジカル的にも厳しいですが、落ち着いている時にはみんな愛嬌があり、一緒に活動を楽しんでいます。
同僚も国際色豊かですが、もちろん子供たちも。
今のクラスは、白人系ニュージーランド人・サモア人・インド人。
隣のクラスには中国人・日本人・マオリやトンガの子もいます。
この仕事のメリット・デメリット
メリット
・自分のしたい仕事ができる
・日本で得た知識や経験が活かせる
・英語環境
・wi-fi完備
・定時終わり(14:00に終わるのでお昼からが長いです)
・休みを取りやすい環境が整っている
デメリット
・専門用語が多いので英語がわからないハンデをすごく感じる。
日本語でも、仕事の書類なんかには普段の会話では使わないような言葉や熟語使いますよね、それと同じです。
・時間数が短い
・割と危険。 蹴られたり、ひっかかれたりは割と日常茶飯事
総論
私の場合、やりたい仕事が福祉関係で特に障害関係の仕事がしたかったのでこの仕事にたどり着きましたが、自分の専門分野で働くという事はとても生活を充実させてくれていると痛感しています。
ジャパレスやカフェの仕事は、自分の経験値を上げてくれましたし、ワーホリや留学においてとても貴重な時間だと思います。
英語を使って接客したい、外国人同僚と働きたいなど、自分なりに目標を設定してそれらの仕事にも向き合ってきましたが、やっぱりどこか一時的な仕事だからと思う自分がいたんです。
仕事としてやりたいかと聞かれると、そうではないと。
ワーホリ時代に今のこの学校で働いていた時も、期限があり一時的な仕事だった事には変わりないんですが、やっぱり自分の姿勢が違う事に気づいたんです。
自分のやりたい仕事をする事は自分の人生を生きる中でとっても大切。
もちろん、ニュージーの障害者への制度や支援の方法なんかはまだまだ勉強不足ですし、英語もまだまだ。
そのせいで他のスタッフと支援方法について流暢に議論できるほどではありません。
自分の支援方法を伝えたくても伝えられないもどかしさは毎日あります。
それでもやっていけるのはやっぱり好きな仕事だから。
だからもし皆さんが働きたい仕事があるなら、挑戦してみてください!
挑戦する事はタダ!
ジャパレス・カフェジョブなどワーホリあるあるな仕事がダメ!という訳では決してありません。
もしワーホリしてなかったら私の人生は飲食店の経験なしで終わっていたかもしれないし、それはそれで楽しかったりもしたので。
ただ、やりたい事がある人は物怖じせず挑戦した方がいいよ!っていうお話しでした。