KIWI LIFE of MOANA

世界の果てニュージーランドからKIWIとの国際恋愛や日常生活、それからニュージーの福祉/教育を発信!ワーホリ・ギリホリの人を応援したい情報ブログ。

【国際恋愛】私が4ヶ月半の遠距離恋愛から学んだ事

2020年始めからコロナで多くの人が影響を受けていますが、正直こんなに長く生活に支障が出るとは始まった当初は思いもしなかったですよね。

 

ニュージーランドではラッキーな事に市中感染者が全くいない時期が長くあったので、マスクなしで日常生活を送れた時期が他の国に比べて長くありました。

 

しかし先月2021年8月の半ばからまた不便な生活を強いられています。

 

もうどこの国の政策/対応が正しいのかわからないですよね。

 

みなさんは生活に支障をきたしていませんか?

 

実際にコロナに罹った人や残念ながら家族や友人を亡くした人もいるでしょう。

 

ビジネスが立ち行かなくなってしまって職を失った人もいるでしょう。

 

幸い私はこういうとてつもなく大きなインパクトが受けていませんが、多くの人があらゆる面で影響を受け苦しんでいる状況で私が少しだけでも誰かの役に立てそうな事を考えた時にこれを書いてみようと思ったのです。

 

遠距離恋愛。

 

世界中で国際恋愛をしている人の中にはコロナのせいで予定していた渡航がなくなってしまったり、ビザの問題が複雑になったりして恋人に会えない状況に陥っている人もいるでしょう。

 

インターネット上では#LoveIsNotTourismというハッシュタグで渡航の制限の緩和措置などを求める活動も広まっています。

 

私は今現在幸いなことに彼の出身地であるニュージーランドで自分も一緒に暮らすことができていますが、以前に望まない遠距離恋愛の期間がありました。

 

もちろん今年のコロナの状況とは違いますが、もし今望まぬ遠距離恋愛中でしんどい方がいらっしゃれば少しでもプラスに捉えてもらえるように私が遠距離恋愛をして良かった事やその時に起こった出来事をまとめていきます。

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私が遠距離になったとき

まずはじめに私たちの事を少しだけ。

 

私はニュージーランドにワーホリで単身やってきました。

 

そこでニュージーランド人の彼と出会い、交際歴約半年でビザをサポートしてもらう流れになって申請したのですが交際から9カ月の時そのビザが却下され帰国を余儀なくされました。

 

ニュージーランド人とニュージーランドに住むのにまさかビザが取れないなんて思いもよらない展開に2人でパニックになりましたが、将来またニュージーランドに戻ってくるために移民局には逆らわずにいう事を聞いておこうと思い帰国。

 

私の彼は割と男らしいタイプ。優しいけれど、キウイらしくDIY慣れしてるので怪我もしょっちゅう血が出ても気づかないような人。映画を見て感動してすぐ泣くようなタイプでもありません。

 

そんな彼の涙を初めて見たのは私と出国ゲートで別れる時でした。

 

これが「あ、この人私がいなくなることが悲しいんだ」と初めて確信できた時かもしれません。

 

信用していなかった訳ではないけれど

 

遠距離恋愛の最中にとても重要になる「信頼関係」。

 

私はこの「信頼」という目に見えないものの捉え方が遠距離恋愛中に変わったことで強くなれた気がします。

 

今の彼と付き合う前にオーストラリアでワーホリをしていて、その時にお付き合いをしていた人がいます。

 

彼とは当時とても楽しくお付き合いをしていたし私はガールフレンドであることは間違いなかったのですが、「ビザが切れたら終わり」という無残な最後を突き付けられたことがあり、日本の感覚と海外での「付き合う」という感覚は違うのかな?と思った事がありました。

 

オーストラリアだったけれど元彼はニュージーランド人だったので、新しい彼ももしかしたらそういう感覚で「今」を楽しんでいた人かもしれない、そんな風に少し過去の別れがトラウマになり新しい彼にもその過去の出来事と元彼自体を重ねてしまっていたのです。

 

ビザの切れ目は、縁の切れ目かもしれない、と。

 

実際にビザが切れて帰国することになった時、私は自己防衛からか「もうこの関係はこれで終わりかもしれない」と少し自分の状況を離れたところから見る自分がいました。

 

同じ傷つき方をしたくなかったのです。

 

「これで終わりだったら前と一緒だっただけ。海外ではこういう事はきっとよく起こるのだ」と思う方が楽だったからでしょう。

 

帰国からすぐの頃は彼からの連絡も多く、「それもそうか、いつから少なるんだろう」と不安もありました。

 

いつか彼の気持ちが私から離れてしまっても仕方ない、そうなった時に彼が生活のすべてになっていると自分がなくなってしまう気がして彼とは向き合いつつ友達関係や仕事もきちんとやろうと日本の生活に順応していきました。

 

日本にいると、家族も友だちもいて楽しい毎日が過ごせました。

 

それでも彼からの連絡は途絶える事がなく、むしろ日本の生活に順応していった私の方が連絡がおろそかになることもあったくらいです。

 

毎日くれる連絡、変わらずというかより一層きちんと言葉で想いを伝えてくれる彼を前にやっと気づいたんです。

 

「私が信用していないのは相手だけではなく自分自身もだ」と。

 

自分がしっかり自分と向き合い、正しいと思うこと、大切にしたい人や物事に誠実に向き合っていれば、もしもお互いが違う道を選んだとしても悔いは残らないのではないかと思ったのです。

 

それまでの私は彼の気持ちが冷めるかもしれないし、冷めたら振られるかもしれないし、でもどうせ会えないからどうしようもないしと全て彼のせいや遠距離のせいにしてこの恋愛関係が終わっても仕方ないと思っていたんです。

 

わからないからこそ起こるすれ違い

実際に連絡が取れない時間が1日の大半を占め、会えない時間が増えていくと不安も募ります。

 

どこで誰と何をしているのか。

 

一緒にいる時は検索もしなかった事なのにお互いそういう疑心が増えて、それを伝えるのも伝えられるのもお互いストレスですよね。

 

私たちは一度大きなすれ違いがあって喧嘩になりました。

 

男友達と遊ぶことを私は隠したくなかったので正直に伝えたところ、彼が嫉妬して怒るというか拗ねるというかグズグズした感じになってしまって。

 

私は彼のそういうところを今まで見たことがなかったので「ウザイ」と思ってしまったんです。

 

何もないから心配させないように正直に言ってるのに、って。

 

でも彼は彼で心配だったんだと思います。

 

お互いを思ってるが故の行動だったはずなのに良からぬ方向へ行きかけました。

 

その後何度も話し合い、お互いにまだ思ってるからこうなったんだという事をしっかり確認して難を乗り越えました。

 

 

 

遠距離恋愛をして良かった事

外国人と付き合うという事の理解

私は自ら選んで海外に住んでみるという経験をした人ですが、彼は全くそうではなくて。

 

海外旅行の経験は親に連れられて行った事があるのみでニュージーランド国内ですらあまり旅行の経験がない人でした。

 

遠距離をした事はそんな彼に私と付き合うことのデメリットをきちんと理解してもらえたかな?と思っています。

 

ニュージーランドは多様性の国なので、多国籍の人たちとの付き合いはもちろんあって、過去のガールフレンドも様々なバックグラウンドを持つ人たちだったそうです。

 

しかし、今までの彼女たちは家族ごと移住してきていたり、親の代から長くこっちに住んでいるなど、外国人と言えども育ちはニュージーランドの人ばかりだったようで。

 

つまり、英語に何の問題もなくコミュニケーションが取れ、ビザの心配も帰国の心配もない相手だったんです。

 

だから彼にとって私は正真正銘の外国人。ビザがないと母国に帰ってしまうとっても不安定な存在。

 

ビザのサポートをしてくれたのだからその事柄の表面はもちろん彼も理解していました。しかし実際にお国からの紙切れ一枚で帰ることになったという実体験は表面上の理解とは全く異なっていたんじゃないかなあと感じています。

 

だからこそお互いがしっかり手を取り合っておかないと関係が崩れてしまうかもしれない、そう思えました。

 

付き合っていればこの先また遠距離する時が来るかもしれない

この先、この彼とうまくいったとしても不意にこういう遠距離期間が生じる可能性がありますよね。

 

もしも結婚して彼の国に住むことになっても自分の家族は日本にいる。家族に何かあった際、一緒に帰れることもあれば1人で帰ることになる状況も起こりえます。

 

婚姻関係を結んだからといって遠距離がうまくいくとは限らない。

 

だったらそもそも今回の遠距離期間がお互いやりくりできなかったら遅かれ早かれこの恋愛関係に距離が原因の終末がくるかもしれないと思いました。

 

だったら今しっかり向き合って自分を知る・自分と相手を信じる時間に価値はあるんじゃないのかな。

 

彼の人間性、私の人間性について違った面が知れた

自分自身に関しては、本当の気持ちを隠してなんとか傷つかない方向に事柄を持っていきたいのだという気づきがありました。

 

「彼の気持ちが変わるかもしれないからあまり好きにならないように、、、」と恋愛に入れこまないように日々を過ごしていました。

 

でもそれじゃいけないと途中からしっかり彼に向き合うようにして行きました。

 

どこかで前の恋愛を引きずり人を信用するという事がきっと怖かったんだと思いますが、彼の普段とは違った面を見れたことも過去を払拭させてくれる出来事として起こりました。

 

まず一つ目が先ほどもちらっと書いた別れ際に見た涙。

 

感動する映画を見ても泣かないし、今まで泣いたのはおばあちゃんが亡くなった時だけだと豪語する人です。

 

今思い出しても泣ける、ビザが下りなかった通知のメールを受け取った朝、泣きじゃくる私の横でうっすら涙を浮かべる彼。

 

空港での別れ際にも光る涙。

 

私の彼は、よく言われる外国人男性の典型みたいな甘い言葉を普段から言う人ではない。ロマンチックとは程遠いタイプだと思う。言葉ではなかなか伝えてはくれないタイプだし、割と男らしいタイプなのか泣かない。

 

そんな人に私は涙を流させる価値があるんだ。離れる事はもちろん悲しいし寂しい。でもそんな彼の一面を見られて本当に良かった。

 

それから離れ離れの期間の彼のマメさも私には意外で。

 

普段は絶対言わないような言葉をラインで送って来たり、普段写真なんて滅多に撮らない人なのにセルフィーを送って来たりして。

 

私にも写真を送るように言って来たりしたのは本当に驚きでした。

 

一緒にいると見えない事が見えることもある。いい事も悪いことも。

 

私にとっては彼の知っておいてよかった面が見えたのだけど、それと同時にじゃぁ私はきちんといい面を見せられているのだろうか?という自問もあって。

 

ラインの返信が遅いとか友達と遊びまわって不安にさせてるとか逆の立場だったらそれでいいのか?と行いを正すようにもなりました。

 

良いも悪いも遠距離恋愛でこれからも付き合えるかどうかが見えた

言い過ぎかもしれないけれど、4カ月の遠距離を経て、自分の考え方や彼への向き合い方が変わったり、外国に住む人と付き合うということを客観的に考えたり、「一緒に居てただただ楽しい」以外の時間を持てたことは今の関係にも影響を及ぼしています。

 

実は私はビザが取れなくて帰国が決まってすぐの頃からこの結果が私たちには必要だったんではないかと思っていたんです。

 

もしも付き合って半年ちょっとのところでスムーズにビザが取れていたら、、、外国人にとって移住を左右されるビザ問題も彼にとっては繊細な問題にはならなかっただろうし、この先に起こりうる外国人と一緒になることの大変さも彼はわからなかったかもしれない。

 

もしかしたら彼はそれを知る必要はなかったのかもしれないけれど、私の性格上知っておいてほしいと思っていたので逆にスムーズに行ってしまう事の方が今後の自分たちの関係に大きな壁を作るきがしていたのです。

 

先を願うからこそ早い段階で向き合っておくことってあると思うんですよね。

 

その結果もしもダメになったらそれはそれで仕方のないこと。でもそれに向き合わずにただ先延ばしにするには時間がもったいないと思っていました。

 

遠距離に向き合えた結果が今日までなんとか関係をつなげられていると思っています。

 

まとめ

それぞれのカップルで遠距離の長さも理由も異なるので一概には言えないけれど、私は自分たちの関係にとってあの4カ月の遠距離期間はとても重要でした。

 

自分にとって彼が、また彼にとって私がどういう存在なのかを知ったり、海外に住むということの決意を固めたり。

 

お互いのバランスが違いすぎたら分かれる道も十分にありました。

 

また一緒に居られる時を願いながらも冷静に、今できること・今向き合うべきことにお互いが尽力できかつその結果がやっぱり一緒に居たいというものになればいいのかなと思います。

 

コロナ禍で私の時と状況が違う人もたくさんいると思いますし、自分たちの都合だけでなく入国制限のせいで会えないのは本当につらいだろうなあと思います。

 

なんとかしてポジティブにしてなきゃやってられない気持ちにもなりますしね。。。

 

みなさんがいつか無事に彼氏さん彼女さんと再会できる日を願っています。そして、もしも先の見えない時間のせいでお別れを選んだとしてもご自身を責めずにいてほしいなぁ、とそればかり思っています。