ニュージーランドに移住してもうすぐ5年になりますが、この5年間で毎年思う1番嫌いな日が今年も来ました。
11月5日。
そう、今日です。
なんの日かというと「Guy Fawkes Day(ガイ フォークスデイ)」という日。
ガイフォークスディとは?
簡単に言うと、昔々ガイ フォークスという人が、友人たちと火薬陰謀事件を企てたが、11月4日の深夜に爆薬を管理しているところを見つかってしまい逮捕された。
事件が未遂に終わったという事で、翌日の11月5日にロンドン市民たちがたき火を焚き無事をお祝いしたそうな。
詳しくはコチラ⇩
そう、ロンドン・イギリスのお祝い事。現地では祝日になっているそう。
ニュージーランドはイギリス連邦の1国として独立した経緯があるので、至る所でイギリス文化を垣間見る事ができるのですが、このイベントもニュージーランドではよく知られているイギリス文化です。
11月2~5日、たった4日間しか花火を買えないニュージーランド
このガイフォークスのお祝いはたき火を焚いてお祝いするほかに花火をあげるというのがあります。
もうニュージーランドではもともとのイベントの由来を知っている人よりも花火の日と思っている人の方が多いんじゃないかと思っています。
実はニュージーランドでは、通常花火の販売が禁止されていて一般市民は買えません。
そんな禁止されている花火の販売が唯一解禁されるのがこのガイフォークスデイの直前11月2日~当日の5日までのたった4日間なんです。
日本みたいに気軽に花火を買って楽しむことができない人たち、、、
公園やビーチといったパブリックな場所での花火も制限されていて、、、
さてどうなるかもうお判りでしょうか?
もう何が嫌かって。。。
街のそこらじゅうの各家庭から花火があがるのです。
花火といっても色んな種類がありますよね。ニュージーランドで販売されているのは打ち上げ系の花火。
日本で子どもたちが楽しむ手持ち花火みたいなものではありません。
「え、ただで花火が見られるなんてラッキーじゃん」と思うかもしれませんが、花火大会のような大輪の美しい花火があがる訳ではもちろんありません。
日本でも購入できて自分たちで楽しむ打ち上げ花火ってありますよね、あんな感じです。
あれ、結構しょぼくないですか?
個人的にキャンプの時や夏休みにビーチで子どもたちを喜ばせるためにやるにはとっても十分だと思うのですが、それがこの時期になるとなんの予告もなしに爆発音が近所に響き渡るのです。
しかもそれも向かいの家だったりして結構近い。だからとってもとってもとってもうるさいんです。
せっかくだし楽しむか、と気持ちを切り替えて外に出るでしょ?すると終わるんです。個人でやるから花火大会みたいに量もないんですよね。
花火自体もたいして大きい訳じゃないので見るために外に出たところで夜空にパーっと広がって見える事の方が少ない。
そしてまた部屋に戻ると次の家庭がボンボンと上げ始める。。。
うっせぇわ!!!!!!
反対の意見も多い
実際問題、結構反対意見も多いこのイベント。
動物愛護団体から注意喚起が出ていたりします。
一時期、犬や猫と暮らしていた時のこの日はもう猫は逃げてどっかいくし(まぁこれはいつもか?)、犬はおびえておびえてみてるのが可哀想でした。
一応花火をあげる時間も決められていて、22:30までには終えるように政府のホームページにも書かれていますが、日没がだいたい20:00。
長くない?
2時間半もいつどこで上がるかわからない花火に動物たちも大変です。
そしてペットたち以外にも被害を被っている人、それは赤ちゃんとその親たちじゃないかな、、、
あの爆発音で子どもが起こされるストレスはきっと育児に疲れ切ったママたちをさらにクレイジーにさせるのは容易に想像がつきます。ほんとご苦労様です。みなさんの赤ちゃんが起きない事を心から祈ります、と思うそれくらいうるさい爆発音。
春の終わり、夏の始まりの数日間、楽しみたいのも分かる。
けどもうちょっとやり方はないもんか、、、せめて8:15~8:30に一斉あげるとかにすると音の問題はそれはそれは大きくなるかもしれないけれど15分で終わり、さらに見るだけの人も少し見晴しの良いところに行ければ各方面にあがる花火を楽しめるんじゃないのかなぁなんて思ったりしています。
ニュージーランド生活で私が1番嫌いな日。
今晩は大雨が降ればいい、そう願っている人がニュージーランドで一番多い日であるかもしれません。
逆に私が毎年楽しみにしているのも実は花火。おかしな話だけど。それはコチラ⇩今年もコロナの影響でオークランドはキャンセルになってしまって悲しい。
ニュージーランド政府のガイフォークスに関するページはこちら⇩