私が30歳目前でなぜワーホリに行くことになったのかのお話の今日はその最終章です。
ほんとうに次々転機が起こって、すべてが繋がっていく感覚でした。
私の人生が目まぐるしく変わったのは2013年、28歳になる年。
すべてがこの時を待っていたかのように本当に色んな事が起こりました。
今お話ししているのはたった1年とちょっとの間の話。
前回は
・転機4:親友との決別
をお話しました。
↓ぜひ始めからどうぞ。第1章はこちらから☆
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最終章
転機6:とあるバーとの出会いと恋とXデー
転職し、実家を出て、私の住む環境は大きく変わりました。
友達付き合いも変わって行き、新しい友達も増えていました。
そして、そんな1人暮らしをしていた時、1つの小さなバーと出会います。
そこは私が今まで行った事のないタイプのお店。
それまでの私だったら行かなかったかもしれないようなお店。
ビニールカーテンが入り口のこぢんまりした、レゲエバー。
レゲエが聴きたくて行った訳ではありませんし、今でも聴くのはJ-POPです。
今は改装されて入りやすくなったんですが、初めて行った時はなかなか入りにくい印象を受けました(笑)
完全に商店街の中で浮いていました(それは今もかも?)
実は初めて入る日までに何度か前を通過するだけの日があったんです。
友達と前を通り、興味はあったものの「なんか入りにくそうやし止めよ」が数回←どんな店w
でもそのお店が私の人生を180度変えることになるんです。
今では私にとってはかけがえのない帰る場所になりました。
それくらい大好きな場所。
どうしてそんな入りにくそうなにお店に入ったのか。
何かが私を呼んでいたのか。。。
理由はただ1つ。
からあげ
って書いてたから(笑)からあげLOVE♡
えっ?
。。。ですよね。
誰がさ、からあげを求めて入ったお店で人生変わると思う?
私も思わんかったよ!まさかこんなことなるなんて。
なんで私今ニュージーランドに居るん!
それも全てはこのバーで決まったんです。
そこのバーはマスターとママが2人で切り盛りする、そんなこぢんまりしたお店。
マスターの好きなレゲエがゆる~く流れてて、海外のビールが並んでて、ママが揚げるからあげが最高のお店。
いつ行っても常連さんが居て、常連同士知り合いになって、いつ1人で行っても独りを感じないお店。
そこで私は今まで知り合ったことのない大人の人たちにたくさん出逢いました。
◉アメリカのグリーンカードを持ってて冬には日本の雪山でスキーを教えてる?おじさん
◉今まで出会った日本人の中で1番いっぱい身体中にタトゥーの入った物知りなお兄さん
◉アメリカ人との結婚・離婚歴があるお姉さん
◉おネエかどうかわからんおっさん
◉長年一緒に連れ添ってるけど未婚のカップル
◉何者かわからんけどしょっちゅう海外行ってるおじさん
◉探偵
◉毎晩のように酔っぱらって踊ってるたこみたいなおじいちゃん
職業ももちろんバラバラ。
ミュージシャン、本屋さん、ケーキ屋さん、美容師、不動産屋、パチンコ屋、観光バスの運転手さんに自転車屋さんなどなど。
結婚してる人、子どものいる人、いない人、独身の人、未婚だけどパートナーとずっと一緒にいる人、離婚して1人に戻った人、再婚した人、様々。
そこには自分にとっては不思議がたくさんあった。
本当に色んな人がいる。
色んな生き方がある。
そしてみんな30歳越えてるけど、めっちゃ楽しそう♡
もちろんお酒の場だから嫌なことは忘れて楽しんでいただけかもしれない、でもみんな楽しそうだった。今もね。
当たり前のことなんだけど、なんだか衝撃ですべてが刺激でした。
30越えたら人生終わりみたいな考え方なんやったんや。。。
そんな数いるバラエティに富みすぎな常連さんの中で私は1人のメンズに恋をしてしまいました♡
もうそれはそれは惹かれた。
惹かれに惹かれまくった。
間違いなく私の人生で1番。
言い切れる。
ほとんどが私より年上だった常連さん。
そんな中で彼はたまたま同い年。
でも今までこんな同い年に出会った事がなかった。
彼は高校に行きたくなかったのに親に言われるまま日本で高校に進学したけどすぐに辞めてオーストラリアに行って向こうで高校を卒業。3年間をオーストラリアで過ごした人。
彼から聞く話は全て今まで話したことのある同世代からは聞いたこともない話ばかり。
渡航当時、彼は英語ができた訳じゃないけど、勢いと好きな音楽の話題でなんとかなった話、も私はただただ「へぇ~」って目を丸くして聞いていた。
彼の親は日本人なんだけどスペインで出会って、スペインに住んでいて、でも彼は日本で生まれて日本で育って今もスペインには両親の家があって、、、なんて話していると
「お前も行ってこいや。いけるやろ」(ちょっと口悪めです、はい)
え?
もう結構色々と意味がわからなかった。
私の知らない世界を知っている彼。
しかも私にとってはちょっと日本の外に目が向出したタイミングで、とっくの昔にそれを経験している彼をとっても偉大に感じた。
海外の話をしている時の彼はほんと真面目でイキイキしていた。
それが良かった。
ま、その数時間後には酔いつぶれて床で寝ているようなダメダメな人なんだけど。
でもそのダメダメっぷりが彼が(海外に行くと言う事が)雲の上の特別な人じゃないと思わせたのかな、って思うんですよね。
私もいけるんじゃないかな?っていう気にさせてくれました。
彼ともっと一緒に居たかった私はもちろん足しげくバーに通いました。
そして忘れもしないあの日、Xデー。
私は彼といつものバーではなく晩ご飯を食べに行きたくてメールをしたんです。
すると、今日はバーのマスターに通訳を頼まれてバーに行くと。
それで私もバーに行く事に。とりあえず会えれば良かった。←割と好きになったら一気にのめり込むタイプです。
その日は昔に来た事があるお客さんの友達が日本の一人旅の中でわざわざ来てくれたみたい、その人はオーストラリア人だった。
パースから日本に1人でやってきて来て、日本に行ったらここのバーに行けと友達に勧められて来たお客さん。
そんなご縁だからマスターも彼に通訳を頼んでもてなした。
そして私はそこで初めて英語を話す彼を見たんだけども。
海外への憧れが増していた私にはもうそれはそれはかっこよすぎた。
酔っぱらって最終ぐでんぐでんになるくせに!!!!!
めっちゃかっこ悪いくせに!!!!!
暴言ばっかり吐くくせに!!!!!
床で寝るくせに!!!!
明日には何にも覚えてへんくせに!!!!!
くっそー本気でかっこよかった♡
もうそれでも十分すぎる刺激だったんだけど、その日、つまり私のXデーには私のスイッチを押すために、まだ別のミッションが用意されていて。
そのオーストラリア人客とは別に、たまたま別のオーストラリア人グループのお客さんが居合わせたのです。
小さいお店に5人ものオーストラリア人が居たあの日。
お店ではお客さん同士が話すのは至極自然な事で、私はその人たちの輪に入った。
「今日はどこに観光にいったの?」「明日はどこにいくの?」
そんな他愛もない話をしたことを覚えています。
彼らが全然日本語を話せなかったし私も全然話せなかったので紙に書いてコミュニケーション。
お互いが必死(笑)
なにこれ!!
めっちゃ楽しいやん!!!
でもそれよりも、
話せない!全然話せない!!
単語すら出てこない!!なんで!!
なにこれ!!
めーーーーっちゃ悔しいやん!!!
「私、今まで別に勉強ができなかった訳じゃないのにな。。。こんなに喋られへんのか」
「喋れたらもっと楽しかったやろうな」
とかとかとか。
もう色んな感情が一気に
ぶぅわぁぁぁぁぁぁぁあああああ!!!!
って来て、
ぐるぐるぐるぐるぐる~~~~~~~
って台風のごとく不安もろとも過ぎて行って、
スッってして、
「海外いこ」
ってまるまった。
唐突すぎる?
いや、でも本当にこんな感じでした。
今まで1~3章でお話ししてきた、結婚・出産、仕事、友達、家族の事 全部含めて、全部一瞬で飲み込んだ夜でした。
その後の私
スイッチ入ったら早いんです、私。
出発を1年後くらいと決めて、退職の準備をすぐに始め、貯金のスピードあげ、1人暮らしをやめる準備を始めました。
もう流れ的に行き先はオーストラリアしかなかったんです。
惚れた男が行った国 オーストラリア
悔しい思いをくれた オーストラリア人
だからオーストラリアに行こうと思った。
でもそれまで1人で海外に行った事なんてありませんし、英語も話せません。
だから行くことに不安がなかった訳ではありません。
誰か知り合いで海外に住んでる人は居ないかな。。。と頭の中を巡らせて。
で浮かんだのが、アメリカとオーストラリアでした。
2人しかいない数少ない海外に住んでいた知り合いの1人がまさかオーストラリアに。
アメリカはワーホリ制度がなかったので、ここでもオーストラリア一択。
すぐにその人にコンタクト取りました。オーストラリアのどこに住んでるかも知らなかったんですけど。
というか、オーストラリアの都市なんてシドニーとウルルくらいしか知らなかった。
そして語学学校には行こうと思ったので、資料請求を始めました。しかし情報が多すぎて嫌になって。(笑)
その時頻繁に会っていた後輩がドイツ留学の経験があったので、どうやって学校決めたのかを聞くことに。
するとその子が行ったドイツ語学校は世界各国に語学学校がありますよ、と教えてもらって調べるとオーストラリアにもありました。偶然♪
もう、全てが回りすぎ。
でもオーストラリアって言っても広いんですよね。
どこの都市にするのかみなさん悩むところだと思うんですけど、それも私には一択でした。全部集まったんです。
●その彼が高校3年間を過ごした街
●その知り合いが住んでいる街
●その語学学校がある街
そう
ブリスベン
こんなに偶然重なる?
奇跡でしょ。
行くしかないよね。
ブリスベンてどこ?ってなりましたけど(笑)
そしてXデーから約1年後、29歳になっていた私はついにオーストラリアワーホリに行く事になるのです。
まとめ
長々と色々書きましたが、まとめると、私にとってはギリホリがタイミングだった。
周りとの関係に悩み、徐々に環境を変えて世界を広げて人との違いを学びながらも、キャリアを積んで自分に自信をつけてからの出発。
遅いかな、とか今更?とかも思ったけど、出てみて思うのは、本当に遅すぎる事はない。言い訳なしに絶対やりたいと思う時や全てが整う時があると思うんです。
全て整うのを待つなんて遅い!早いに越した事はない!という人もいるでしょう。
でももし大学卒業と同時にワーホリに行ってたら私の今はありません。
学びも全く違うものだったでしょうし、もっと別の素晴らしい人生になっていたかもしれません。
ただその時の私は行けなかった。その選択が良いと思えなかったんです。
大学に行かせてくれた両親にも悪いと思ったし、周りからの「帰ってきたら就職できない」とか「何のためにいくの」とかいう言葉に惑わされていたから。
でも28歳になったから、仕事も出来るようになってきたし、資格もたくさんとった。
それに独身やし、彼氏いないし、親は元気やし。
こんなラッキーな状況はない。
なんとかなるって強く思えたし、なんとかする自信ができたからその時が私のタイミング。
海外に行く/住むというと、勢いがあるとか思い切りがすごいとかクレイジーだとか言われることもある。
海外に行く人は特別で自分とは違う世界の人なんだとと思う人もいるかもしれません。
私もそんな感じでした。
でも全然そんなことなくて、なんなら今でも飛行機怖いし、何時間も飛行機1人はつまらんし、仕事の事も家探しや色んな事が不安。
いきなり誰もツテのないところに1人で行くなんて大冒険すぎると思ってる。
私は完全に石橋を叩いて渡るタイプだから、出発は足元固めてから。
仕事がらいつも最悪の状況を考えていたからか、リスクマネジメントと準備は必須。
それでも不安はなくなりませんでした。だってやったことないし。
でも最低限どうなれば安心して実行できるかを考えました。
それでなんとか出発の時には不安よりワクワクが勝った。それだけ。
それまで「海外に住む」ことを強く望んでいた訳ではありません。でも導かれるように全てが集まった。行き先すらも前から決められていたかのように自然に決まったんです。
大学の時にワーホリが頭をかすめてから7年も経ってました。
でも本当に20歳ではなくアラサーになった今が自分のタイミングだった。
若くで海外に行く人を否定する気はゼロ!
若いから行けることもあると思うし、若くで行ってたらもっと違った楽しさがあったかも知れんなって思う。
ただ、アラサーだからとか、今更遅いとか思ってる人には言いたい!
ある程度大人になったからこそ吸収できることが海外にはありすぎる
迷ってるなら私は行ってきたら?と背中を押します。押すだけですけど。
だって経験してみないとわからないから。
それに私にでもできたから。
ただ間違えないで欲しいのが、海外に行くことが正解なのではないということ。海外に行ったからすごいのではないし、長く住んでいるいるからすごいのではない。だから、もし合わなかったらいつでも帰ればいいと私は思います。ただ、気になってるなら行ってみた方がいいと思うだけです。
海外に行かなかったらどうなってたかは選ばなかったからわかりません。
でも私はあの時出て良かったと思っています。
グルグルした気持ち、解放するのには環境を変えるのが1番!
家族関係を変え、仕事を変え、住まいを変え、変わり続けた結果私は今ニュージーランドにいます。
もしあなたが何かに悩んでいるなら、
「変化すること」
を楽しんでみてください。
以上、私の海外生活へのきっかけストーリーでした。
こうやって振り返ると、楽しんではいたけど、結構しんどかったんやな~20代後半と気づきました(笑)
最後まで読んでくださった方、ありがとうございました。
皆さんのアラサー留学やワーホリが学びの多いものになりますように。
あ、どうでもいいかもしれないんですけど、
ちなみにその彼とは、
なんにもありませんよーだ(*`з´)‼‼
私の中で恋を遥かに上回るところに彼はいます。
好きかどうかと言われると、
今でも胸を張って大好きだと言えます。
こんな人後にも先にも1人しか居ません。
好きすぎます。(笑)
彼も知っています。私が彼を好きな事。
ただ、共に添い遂げるパートナーではないという事。
別にフラれてはない!はず(笑)知らんけど。
そんな事どうでもいいって思える人です。
ほんで私、パートナーいるし。
今、幸せに暮らしてるし。
人生不思議なもんですね。
本当の最後までありがとうございました。
では。 Ka Kite