前回、ローカルカフェで働いてみてどうだったかのお話を書きました。
今回はお仕事をしてみて感じた事の第2弾、ジャパレス編です。
前回のローカルカフェ編はこちら↓
moananokiwilife.hatenablog.com
【Vol.2 ジャパレス】
どんな仕事をしていたのか
シティセンターから少し離れた中国系のお店で溢れる通りにある日本食レストラン。
そこでウェイトレスの仕事に就きました。
仕事の内容は、
・お客さんの受け入れ(人数を聞いて席はこちらで案内する)
・電話対応(予約・テイクアウェイ)
・オーダーを取る
・サーブ(料理を運ぶ)
・ドリンク・味噌汁は準備も提供も
・レジ
・下膳
・トイレ掃除
・閉店後店内を全員で片付ける
その他細々と店内清掃や、ドリンクの補充、醤油補充など沢山の仕事がありました。
どんな環境ではたらいていたのか
お店の概要
席数:店内とテラス席合わせて約40席程。
営業時間:平日4日→17:00~21:00
土日 12:00~14:30、17:00~21:00
採用までの流れと面接と雇用条件
NZ大好きで見つけた求人で、応募。
仕事探しの詳細はこちら↓
moananokiwilife.hatenablog.com
事前に確認したい項目として、以下を聞かれたよ↓
・NZ滞在期間
・ビザの種類と残りの期間
・英語レベル
・週何日 稼働可能か
メールでやり取りの後、面接でした。
日本人オーナーとの面接時に英文のCVを持参し、その場で見てもらう形。
印象に残っている質問は、
・どうしてこのお店を選んだのか
・握りずしを知らないお客さんに握りずしの説明をするとしたらどうしますか
1つ目は自分の思った通りに答えたのですが、2つ目の英語解説は。。。
答えられませんでした。
「英語ができない(流暢ではない)のは仕方がないけれども、遊びじゃないからね。
そういうことも自分で勉強していってもらわないと困るよ」
と言われました。
その通りですよね。。。
最後にもし採用になれば、
・最低賃金(当時$15.75)からの開始
・勤務日時はシフト制(頑張り次第で増える)
・エプロン貸出
・まかないつき
と言った事を伝えられて、終了。
採用であれば数日中に連絡しますとのこと。
落ちたなーって思いました。
英語答えられへんかったもんな ^^;
しかし、ありがたくも数日後に連絡あり!そして割とすぐに働き始める事が出来ました。
お客さんと同僚
お客さんはローカルの方で、とても常連さんが多かったです。
老若男女問わず、色んな方が常連さんで来てくれていました。
始めの頃はトレーニング中のバッジをつけていたんですが、「お、新しい子だね」なんて声をかけられることもあったり、オーダーのミスや英語が聞き取れなかったり、はたまた忙しすぎてなかなかテーブルに行けない時でも「忙しいから仕方ないわよ。よくわかってるから私たちのテーブルはあとでいいわ」なんて言ってくださる方もいらして、かなりお客さんに助けられたことが多かったです。
仕事に慣れて行き、常連さんとお互いに顔がわかるようになると、時々雑談をしたりコミュニケーションを楽しめるようになりました。
同僚は、日本人のみ。
営業時間中は、キッチン内がオーナー含めてマックス4人、ウェイトスタッフがマックス3人。
学生で勤務日が短い人が居たりしたのですが、総勢でも8人くらい。
全員日本人なので、コミュニケーションは全て日本語でした。
以前に外国人を雇ったこともあるそうですが、言葉の問題だけでなく、習慣の違いからその後、雇用するのをやめたそうです。
つまり、めちゃくちゃ日本式の仕事環境でした(笑)
困った事・大変だった事
英語面
初めてのウェイトレスで一番困った事はやっぱり英語。
普段の会話じゃ使わない語彙や言い回しが必要でした。基本的に接客マニュアルはなかったので、その場その場でお客さんと対峙しないといけません。本当に色んな事を言われました。
メニューについては
・この料理はどういうものか、何が入っているのか
・この料理にこれを追加してもらえないか・これを抜いてほしい
・もっと辛くできるか
・ベジタリアン、ビーガン、グルテンフリー、アレルギー対応している料理か など。
他には
・BYO可能かどうか
・予約の変更
・貸し切りについての問い合わせ
・近くに駐車場はあるか など。
そして私にとって、英語についての最大の難関は、電話対応でした。
電話って本当に聞こえない( ノД`)あの音がクリアじゃない割れている感じ。
音も小さかったり、キッチンからの雑音や他のお客さんの話声の中でのリスニング。相当苦痛でした。直接であればジェスチャーや雰囲気、メニューを使ったりでお互いわかるけど電話はそうは行きませんから。。。
もしリスニングにもスピーキングにもまだまだ自信はないけれどもレストランジョブに挑戦したいそこのあなた!
電話で話すことに慣れておくことをオススメします!
どこの飲食店でも電話対応ってほぼあると思います。なのでやって損はない!
外国人の友達ができたらその子と電話してみましょう。そしてそれを色々な人と。
文化の違い?
今でこそ日本でもベジタリアンやビーガンなんて言葉は聞くようになってきたと思いますが、こっちの人はほんっとに多いんです。
だからお店もそれに対応しているところが多い。
だからメニューにV、GF、DFなんかの表示を目にすることが増えると思います。
グルテンってなんだよ!成分のことなんてわからん!
って私はいつも思っていました。。。
野菜や肉ほどわかりやすいものではないので、「このメニューはグルテンフリー?」って急に聞かれても知識がないと答えられないんですよね。。。
そんな注文の多いお客さんが本当に多かったですが、このお店では、できる限りお客さんの要望にはお答えするというスタンスだったので、それはそれは大変で。
日本ではお店のメニューがあって、自分の事情で変更してもらいたい場合、抜いてもらったり追加したりといった簡単な注文でもお客側が割と下手に出ませんか?
「もしできたらお願いしたいんですが、、、」という感じで。
そしてマニュアルだから難しいという返答も多いかなと思うんです。
ただ、こっちの人はやってもらって当然のスタンスで来る人が多かったです。
単にオーダーをこなすだけでも忙しいお店だったのですが、そういう特別注文も多く、お店が混乱することも時々ありました💦
でも一度お客さんから、
「対応してくれてありがとう。他のお店だとここまではやってもらえないのよ、だからここに通っているの」
と言われ、これをやって来たオーナーだからの今があるのだな、と感じた事を覚えています。
飲食店によって対応の仕方は違うと思いますが、NZのレストランやカフェで働きたい人は、そういう知識もあればかなり役に立つと思いますよ。知識は日本語でも得れるので、目を通しておくといいと思います。
ジャパレスで働くメリット・デメリット
メリット
・日本語でのやり取りが可能
私にとってはウェイトレス初挑戦で、言い回しや色々な固有名詞もまだまだの状態だったので、自分なりに調べたり、パートナーに聞いたりしましたが、最終的にはオーナーに確認してから新しい表現を使うようにしていました。
英語の面以外でも、接客で困った事がある時にどうすればいいのか日本語で確認できるのかは本当にストレスが少なくて済みました。
お陰で少しずつですが、言い回しを教えてもらって実際に使ってを繰り返して英語が少しずつ使えるようになったな、という実感はありました。
・働き方の一般常識がわかっているから働きやすい
仕事は一生懸命するものという常識?!が同じ。
一応ポジションごとに採用されていましたが、他の人が忙しかったら手伝っていましたし、手が空いたら掃除をしたり忙しい時にできない事を見つけて働くスタンス。暇だからといってだらけることはなかったです。
・まかないで食費節約!
レストランで働く大きなメリットではないでしょうか?毎晩食費がかからないのはとても助かりました。
・移住や現地に関する情報を得やすい
オーナーや他の長く住んでいる人からは色々な情報を教えてもらいました。先人たちも同じ道を歩いているんだな~という感じです。旅行の情報や、ビザ取得で経験した事、日本食が買えるお店など。
同じ境遇だとやっぱり同じような情報が欲しいもので、知っている人が多いんですよね。
私の彼はオークランド出身者ですが、本当に日本の味の日本食レストランも日本の商品が買えるお店も知りませんでしたし、ローカルにはビザなんて必要ないので、なーんにも知りませんでした。それが当たり前。私たちも日本に外国人が住むために必要なビザなんて知りませんもんね。
デメリット
・常に忙しい
メリットに書いた事ですが、せっかくニュージーランドで働いていたけど、日本で働いているのと変わらない感じでした。忙しいお店だったというのもありますが、もう少しのんびり働きたかったなぁ~なんて。
・勤務時間が不安定
飲食店では多いかもしれませんが、ディナーのみオープンや、ランチから開けていても中休みでお店を閉めるところもあります。
私の場合は火~木はディナーのみ、金~日はランチ&ディナーのお店でしたので基本的に4時間~5時間、そして日曜日だけランチも入っていたのでプラス3時間。
暇な時には早く上がらないといけない事もあって、最短3時間の日もありました。
かと思えばランチからの日にかなり忙しくディナー営業も合わせて10時間働いた日も。
だいたい週5日勤務で週に18時間~30時間の幅がありました。18時間の週は死活問題でした。週5日働いて18時間はなかなか厳しかった!
私はパートナーと住んでいて、サポートしてくれていたのでこの仕事だけしていましたが、ワーホリなどで1人で生きていく必要のある人には厳しい事もあると思います。
生きて行かなきゃならないので、事前に最低何時間くらい働かせてもらえるのかは確認した方がいいと思います!
その上でもっと勤務が必要であれば、他探せますからね。
総論
結果的には私にとってはジャパレスでのウエイトレスの仕事はプラスだったと思っています。
今まで自信がなくて挑戦できなかった英語を使っての接客も、おそらくジャパレスだったからこそ自分も挑戦できたし、お客さんも大目に見てくれていることも多かったと思います。
ワーホリや留学でレストランの仕事に就く人はとても多いと思います。つまり本当に多くのレストランが短期滞在者で回ってる可能性が高いです。だから入れ替わりも激しい。
入れ替わりが激しい事は、働いている側としては次々新しい人が来ては、また教えてと忙しいことの繰り返しですが、求職者にとってはチャンスはゴロゴロあると言う事。
もちろん仕事なので、他人任せでなく勉強は必要ですが、半英語環境に一歩踏み出すにはとてもいいと思います。
「海外で日本食レストランでバイトって何やってるん。」とやった事もない友達に言われたこともありますが、それぞれに目標や求める事は違うし、日本食は世界に誇れる素晴らしいもの!と私は思っているので、そんな外野のからのヤジは無視しましょう。なので特に引け目を感じなくてもいいと思いますよ!
皆さんの就職活動の情報に少しでもお役に立てれば幸いです。
では、また。Ka Kite!