ニュージーランドで福祉の仕事に就きたいけれどどうしたらいいのかわからない人に向けてのお話。
この記事を読んでもらいたい人⇩
・ニュージーランドに留学もしくはワーホリを考えていて、福祉関係の仕事をしたいと思っている人!
・もうニュージーランドにいて福祉関係の仕事をしてみようかなと思っている人!
・3年前の私
- ニュージーランドでの福祉関係の就活がうまく進まなかった理由
- ヘルパーさんは英語?
- 日本でいう厚生労働省はどこ?
- 特別支援学校は英語で?
- 生活介護事業所みたいなものはある?
- 高齢者サービスの入居施設と居宅介護
ニュージーランドでの福祉関係の就活がうまく進まなかった理由
ずばりそれはニュージーランドの福祉サービスを知らなくて就活サイトでどう検索したらいいかわからなかったから、です。
私は日本でずっと福祉畑に居たので、ニュージーランドへの渡航を決めた時にニュージーランドの福祉がどんなものか見てみたい、という思いを持ちました。
そしてまだ日本にいる段階で、就活情報ではなくニュージーランドの障害者福祉サービスなどの福祉基礎知識の情報を得られないかなと、「ニュージーランド・福祉」「ニュージーランド・障害者」等思いつくワードをインターネットで片っ端から入れてみてみましたが残念ながら出てくるのは
・日本の大学教授がまとめたニュージーランドの福祉についての論文(古いもの)
・福祉ボランティアの体験コース など
一番多かったのが 留学エージェントのページで、エージェントが開催している数週間~数カ月のボランティア留学の案内ばっかり。
日本語で検索していたこともあり、結局自分が求めていたような情報は得られず、「日本の資格・知識だけじゃお金をもらって働くことはできないのか?」という思いを抱いたままニュージーランドへ渡航することになってしまいました。
結果的にいうと、福祉関係の求人はあります!ニュージーランドでも福祉業界は人手不足のよう。諦めないで就活続けてください。
日本で大した情報が得られなかった私は、場所をニュージーランドに移したからといってそう簡単にポンポン情報が入ってくるわけもありません。
ニュージーランドの求人サイトSEEKやTrade Meというサイトの存在は割とすぐに得る事ができたので就活を始めました。
カテゴリー検索で福祉関係のものは出てくるのですが、それがどんな仕事なのか想像できませんでした。生活介護みたいなところで働きたい、ガイドヘルパーはあるのかな、、日本だったらそんなワードを入れればたくさんの求人が出てくるのに。。。
そんな情報を時間をかけて少しずつ集めてきたのです。自分の英語力に悲しくなるほど遠回りもしました。
とっても苦労してきたから教えたくない!でももし当時の私がニュージーランドに来る前や来てすぐにこの情報にたどり着いていたら間違いなくもっともっともーっとスムーズに就活できたと思うのです。
だからみなさんにシェアします!お金を払って体験させてもらう介護留学ではなく、しっかりお金をもらって働きましょう!日本人の気遣いや思いやりなど見えないものを見る力や丁寧さだったりきっちりした国民気質は世界の福祉分野でも十分通じると思うからです。
ワーホリなどの短期滞在者でも会社側とのニーズが合えば働くことができるので、さがしてみてください。
この記事はキーワードでまとめて行きます。福祉サービスの種類や名称、機関名など就活時に役立つと思います!
私もまだまだ思うように情報が得られていなくて勉強中。全然十分な情報ではありませんし間違えているかもしれませんが、新しい情報を得るたびに追記していこうと思っています。
前置きが長くなってしまいましたが。では。
ヘルパーさんは英語?
日本のホームヘルパーさんのように利用者さんの自宅に出向いて自宅で生活のお手伝いをしたり、ガイドヘルパーのように外出の支援をしたりするいわゆる「誰かの生活のサポートをする」仕事に関わる職業の人をニュージーランドではCare Giverと呼びます。
Care Giverの定義まではまだわかっていませんが、色々な所で求人を見ているとCare Giverは介護的な要素が強いのかな?という印象。
その他にもSupport Worker, Support Staff, Carerと呼ばれる事もあるのでチェックしてみてください。
一対一の支援の時にヘルパーさんと使う事が多いけれど、こっちでは一対一かグループ、日中の支援か入居支援かに関わらず、ケアに関わる人はCare giverやSupport Workerなど上記の呼ばれ方をするみたいです。
日本でいう厚生労働省はどこ?
私がずっと知りたくて、でもうまく伝えられずになかなか情報を得られなかったもの、それがこの省庁でした。
日本にいて障害者福祉の仕事をしている人はほとんどの人がきっと障害福祉サービスを管轄する省庁はどこ?って聞かれたら厚生労働省と答えられる人がほとんどでしょう。
でも障害関係に縁のない人に聞いたらわからない人もいると思う、、、そういう人にそれをきちんとうまく伝えられなかった私の英語力も問題だったのですが。
ニュージーランドで障害者のサービスを管轄する省庁はMinistry of Healthです。(厳密に言うとここだけではないのですが)
Ministry of Healthのサイト⇩
日本語では保健省と呼ばれていて、ニュージーランドの医療を担当する省庁です。病気の事や妊娠・出産もこの省庁の管轄です。
そして障害者のサービス一覧はこのページ⇩
ここを隅々まで見れば、きっとみなさんが探している福祉サービスのワードが見つかるはずです。
特別支援学校は英語で?
私が今働いている特別支援学校、ニュージーランドではSpecial Needs SchoolもしくはSpecial Schoolと呼ばれます。
特別支援学校は障害児関係の学校ですが、支援学校の管轄は上に書いた保健省ではなく、Ministry of Education、教育省です。MoEと省略されることが多くあります。
Ministry of Educationのサイト⇩
MoEのニュージーランドの特別支援学校一覧のページ⇩
学校それぞれのホームページで求人を出している場合もあるのでチェックです。
生活介護事業所みたいなものはある?
日本で知的障害・発達障害のある人へのサービス、生活事業所や就労継続B型事業所で働いていたので、そういう「日中・通所・知的障害者」のサービスを探していたのですが、生活介護事業所を直訳したところで通じないよな、、、?と疑問ばかり。
周りに障害者のデイサービスはあるのか?と言ってみたり、特別支援学校を卒業した後に子どもたちはどこに行くのか?と聞いてみてもなかなか欲しい答えが得られず(もしかしたら言われていたかもしれないけれど)
ニュージーランドで日本の生活介護事業所のような役割を担っているサービスは、Community Day Services。
「生活スキル」「レクリエーション」といったワードが見られるのできっとそうかな~と思います。
日本と同じように、まずはサービス利用ができるのか、状態を知るためのアセスメントを経て支給決定されるもよう。時間数ではなく、半日のセッションを週に何回受けられるかという支給のようで最大週に10セッション、つまり5日間ということかなと思います。
ここでの個別支援計画は、Individual Day Programme Service Planというみたいです。
Community Day Servicesの詳細ページ⇩
その他の障害者サービスの一覧⇩
高齢者サービスの入居施設と居宅介護
高齢者介護はAged Care、
自身の自宅で様々なサポートを受ける居宅介護はHome support services、
入居してサービスを受けるいわゆる「老人ホーム」はRest Homeです。
高齢者介護に携わりたい人は、Retirement Villegeも要チェックです。
Retirement Villegeとは、日本にはまだ珍しいですが、高齢者が集まってコミュニティを形成しているシニアタウン。ニュージーランドにはたくさんあって、そのタウンの中にはカフェや公園などもあるところもあり、そこで生活が完結する街もあるらしい。
高齢者の機能レベルも色々で、場所によっては介護サービスを提供しているアパートもあるそう。介護付き有料老人ホームの建物だけでなく街バージョンという感じなのかな?入ってことはないので詳細はわからないけれど、Retirement Villegeで検索してみてください。
また新しくシェアできそうな情報が入ればまとめていきますね。
みなさんの知りたい情報のきっかけがひとつでもここにありますように。