ニュージーランドで私のメインのお仕事は特別支援学校の補助教員(Teacher aid)ですが、夏休み期間中に短期のお仕事をしたのでその記録です。
ホリデープログラムとは
ニュージーランドの学校は4学期制で、学期の間はホリデー夏休みや春休みなどの休みがあります。ホリデープログラムはホリデー期間中に子ども向けに開催される様々なイベントの総称。
今回私が働いたのは障害児向けのプログラムですが、様々なところ(ショッピングモールなどでも)でイベントが催されています。
ニュージーランドの夏休みはクリスマス前から1月ほぼまるまるで6週間あるのですが、今回初めて参加したプログラムは8日間の開催でした。
サービス主催者と対象の子どもたち
今回の仕事はSpectrum Careという障害者福祉サービスを行っている団体が開催しているホリデープログラム。
https://www.spectrumcare.org.nz/
子どもたちのホリデー期間中の予定によって毎回少し顔ぶれは変わるようですが、今回私がかかわったのは5歳から18歳の知的障害・発達障害を持つ子供たちで、日によって7人から11人の子がプログラムに参加していました。
どんな事をするのか
メインの仕事場
今回働いたホリデープログラムの開催場所は、私が普段働いている学校の一部。
スペクトラムケアと支援学校が提携しているのかな?
どういう経緯で学校を使えているのかまで詳しくはわかりませんでした。
ただし、おもちゃや筆記具等の備品は学校のものは使ってはいけないようで、あくまでも場所を借りて運営している感じです。
一部の部屋とトイレ、プレイグラウンド、車とスタッフの休憩室は学校の物を使っていました。
毎日のスケジュール
サービス提供時間は8:30-16:30。
- 8:30~9:00 登所
- ~9:30 自由遊び(プレイグラウンド・映画等)
- ~10:30-11:00 午前の活動
- モーニングティー
- お昼の活動
- 13:30-14:00頃 ランチ
- 午後の活動
- 15:30~16:30 お迎えが来た人から帰宅
だいたいいつもこんな感じ。
活動内容
学校内→アート・クッキング・トランポリン・水遊び・DVD鑑賞・その他おもちゃ遊びなど
学校外→プール・ファーム・公園・室内トランポリン・ミュージアム・ピクニック
支援内容
ホリデーなので遊びメインですが、子どもたちの抱える障害はそれぞれなので支援することは、
・食事介助
・トイレ介助(オムツ交換あり)
↑直接的な支援より見守りの方が今回は多かったです。
・子どもたち同士の関わりの仲介
発達障害を持つ子が多かったのでどうしても遊びの中での衝突が多くありました。(特に片方は悪気がないシチュエーション)
・安全確保
外に出る事が多かったので道路への飛び出しや失踪の可能性大でした。
・環境整備
気を抜くと一気に散らかるので片づけ片づけ片づけ。(ニュージーランドはあまり子供に片づけさせないのか?と思うほどスタッフが片づけていました。教えないのかな?)
・一緒に遊ぶ
一生懸命一緒に遊ぶことも大きな役割!遊びの中から学ぶことはたくさんあると思っています。
もっともっとこまごまとした支援はありますが、おおまかにはこんな感じでした。
同僚
6人~7人のスタッフ体制で、うち私を含めて3人は 新しいスタッフ。
そしてそのうち5人は普段支援学校でTeacher Aidとして働いている人、2人はSpectrum Careの別のサービスで働いている人でした。
もちろん英語環境です。今回のメンバーに日本語ができる人はいませんでした。
お給料やその他の勤務形態
勤務時間
サービス提供時間と同じ8:30~16:30。
休憩があるので実働時間は7時間半かな。
休憩時間
15分間のモーニングティー
30分のランチ
基本的にしっかり休憩が取れるように配慮されています。
お給料
日本での資格をニュージーランドで使えるように切り替えていない私は無資格者として働いていて、時給20.50ドル(1500円弱)。
2週間に1回お給料日があります。
資格や学歴の切り替えができればもう少しお給料が上がるはず、、、
今回は短期の仕事ということもあってか、ホリデーペイはホリデー(有給休暇)の取得ではなく、8%分の現金がお給料とともに支給されました。
どうやって仕事をゲットしたか
普段働いている学校の同僚がホリデープログラムで働いていて、人が足りないので働いてみないかという感じで声をかけてもらったのがきっかけ。
色々事前にどんな仕事か教えてもらって、やってみようと決めたら担当者の連絡先を教えてもらいそこからはその担当者と人事担当の人とのやりとりでした。
事前に同僚から先方に私の人柄や仕事ぶりは伝えてもらっていたようで、割と話はスムーズに。
メールで履歴書を送り、電話面接をし、そこから人事の手続きは全てウェブサイトとメール経由でやりとりでした。(結局一度も人事の人には会わず)
働いてみての感想
今回の新しい仕事で1番よかったことは新しい出逢い。
それに尽きる。
100%新しい環境だと不安が先行してしまうけれど、知ってる人と一緒に知ってる子の支援をできる環境はかなり安心感がありました。
そして新しくできた繋がりがとっても大きく、私がやりたい「大人の障害者の支援」をやってる団体と繋がれたこと、ホリデープログラムのボスはおそらく団体の主要メンバーであると思うのでその人に自分の存在を知ってもらえた事。
それから、特別深くは繋がれなかったけれど、プログラムを利用していた子の中に日本人がいてそのお父さんと色々お話し出来たこと。
自分ではランゲージバリアでなかなか得られない情報を日本語で教えてもらう事ができ、たくさん調べて見ないとなと思うキーワードをもらえた。
人と出会い、情報と出会い、自分の血となり肉となっていく。
まだまだ日本のそれに比べたら小さい世界で生きているけれど、そんな風に感じた8日間でした。
そしてやっぱり感じる、自分の支援のスキルはこっちでも役立つ!
日本の福祉職の人にももっとチャンスがある!!という事。
きっかけづくりになる情報発信しいければいいなとさらに思った次第であります。
ボチボチですが、福祉関係のツイートもしてますのでよかったらtwitterもどうぞ↓
短期ジョブ初日!
— mayumi🐑🐑ニュージーでも障害者支援を続ける人 (@mayumi_aukland) 2020年1月7日
NZの学校は今夏休みなんだけど、休みの間親が大変だしってことで色んなところで子ども向けholiday programmeが催されています。
私はその障害児向けのプログラムスタッフとして働きます。
開始前のイメージでは夏休み中の放課後デイかな〜と。
さて初日はいかに。
早速プール👙💦