ワーホリに限らず、留学や海外旅行も含めて海外に行きたいと思った時に、少なからず「英語」が話せないしな、と不安になった事がある人も多いのではないでしょうか。
特に、留学やワーホリといった一定期間海外に滞在する場合、「英語が話せるようになってから行くべき」っていうアドバイスをよく目にするんです。
それって本当なのでしょうか。
今日は、英語について私なりの考えを2カ国のワーホリの経験からまとめてみたいと思います!
- 私が思う事
- 私がオーストラリアワーホリに求めたもの
- あなたは本当に英語ができない?
- そもそもあなたにとって英語ができるってどういう状態なのか。
- 私にとって英語とは?
- 海外に行く目的と理想の英語レベルを具体的に考えてみよう!
- まとめ
私が思う事
もう先に結論を言います!
英語、勉強してからじゃなくてもいいです。
英語ができなくても行ったらいいと思いますし、行けるか行けないかで言うなら、行けます。
でもやってから行った方が良い人もいます。
英語をやってから行く方がいいのかどうかは全て人によると思うんです。
人によると言ってしまうと答えになってないと思うかもしれません。
だから、ここから読み進める前に是非「なぜあなたが英語力が必要だと思うか」と、「なぜ留学・ワーホリに行きたいのか」を考えてから読み進めていただきたいんです。
考えてみました?
じゃぁ行きましょう!
私がオーストラリアワーホリに求めたもの
オーストラリアでの目標
ワーホリ1カ国目のオーストラリアを決めた時、私の1番の目的は「日本を出ること」でした。そして目標は「やった事のない事は積極的になんでもやってみよう」ということ。
準備をしていくうちに、こんなこともしたいな、あんなこともしたいなと希望が出てきました。
それは、
・英語のレベルアップ
・外国人の友達を作ること
・外国人の彼氏もできたらいいな
・生活の為に働くこと(海外で働く)
でした。
みなさんの中にもこういう目的の人はいらっしゃいませんか?
ちなみにこれらの目標、渡航から4カ月で全部達成しました。
すごい!と思ってくれた方がいらっしゃるといいのですが、ではこれらの中で渡航時に英語が話せないと実現できないものってどれでしょう?
考えてみてください。
「英語のレベルアップ」
「外国人の友だちや外国人の彼氏が欲しい」
「海外で働きたい」
英語、いる?
いらんよね。
いや、いるやろ、って思った人いますか〜?
外国人と英語でコミュニケーションが取りたいなら最低限の英語は必要ですかね。
英語を使う職場だと、英語いりますね。
でもそうじゃなかったら?
私が思い描いたのは単に
外国人の友だちや彼氏であり、海外で働くことだったんです。
とりあえず海外=英語や外国語のスキルが必要だというイメージ変えませんか
渡航時〜ワーホリ終了時までの英語力と目標達成率
オーストラリアに渡ってすぐに語学学校に行ったのですが、最初に振り分けられたクラスはA2でした。(CEFR:ヨーロッパ言語共通枠によるレベル)
下から2番目のレベルです。
どんな感じかと言うと、
・基本的な日常会話がわかる
・時間をかければ文章を組み立てる事ができる
・短く、単純な単語や親しみのある事柄を理解できる
レベル。
(https://www.efset.org/ja/english-score/cefr/参照)
中高で英語に触れている私たち日本人の多くはこのレベルに振り分けられた感じです。特別できなかったり、大学で勉強したからできる人は下のクラス、上のクラスにも居ましたが、概ねこのレベルスタートという感じでした。
語学学校に通った3ヶ月で、
・語学学校に通った
→英語のレベルアップクリア。B1クラスになっていました。
・語学学校では世界各国出身の友だちができた
→外国人の友だちを作るクリア
語学学校を卒業した時のレベルはB1。ちょっとだけレベルアップ。
・職場、学校あるいは旅先での会話の要点を理解できる
・スピーチの詳細を理解できる
・事実に基づく内容や興味の対象を理解できる
レベルです。
(https://www.efset.org/ja/english-score/cefr/参照)
書いてあることはすごい気がしますが、実際はそこまで出来ている感じではありませんでした。
・語学学校から離れたあと、仕事を始めました
→生活の為に働くクリア
そして!渡航から4ヶ月目!!!
・彼氏ができました!!!!!
→外国人の彼氏が欲しいクリアー!
そういう訳でオーストラリアに渡って4ヶ月でイメージしていたやりたい事の全てが実現したんです。
あなたは本当に英語ができない?
多くの人が「自分は英語ができない」とか、「あなたは英語ができるってすごいね」とか口にします。
恥を捨てて再度言います。
私の英語のレベルは、下から2番目のレベルだったんです。
決して胸を張って英語ができます!とは言えません。それでも色々なことを実現させてきました。
実現させるというと大袈裟な達成度合いかもしれませんが、自分が思い描いたことは達成しました。
それでも「私はほんまに英語できひん」っていう人がいると思うので、A1のレベルもお伝えします。
・最低限の単語や日常で使う表現がわかる
・会話に時間がかかる
・短く、単純な単語を理解できる
です。
(https://www.efset.org/ja/english-score/cefr/参照)
→「Hello」「 How are you?」「 Bye 」「See you again 」
知ってますよね?
→会話に時間がかかる、私は今でもかかります。
→短く単純な単語、どれだけ知ってますか!?
今私の目の前にあるものだけでも、
TV、コーヒーカップ、コンピュータ、テーブル、ソファ、クッション、ウォーター、ペーパー、ペン、バッグ知ってますよね
ほら、全然ゼロじゃない!
日本人って日頃からかなり多くの英語を日常で使っているし、意味を知っています。
ただそれを使っていない、もしくは使い慣れていない、だけです。
もしくは英語と思って使っていないんです。
私も全然英語が話せませんでしたし、なんなら海外生活が3年になった今でも正直わからない事の方が多いです。
発音がきれいな訳でもありません、完全にジャパングリッシュです。
それでも海外で暮らせています。
だから、「英語ができないから」は海外に行けない理由にはなりません。
そして、間違って欲しくないのが、日本人は英語が「できない」のではなく、「話せない」んです。
そもそもあなたにとって英語ができるってどういう状態なのか。
英語ができないという時、どういう状態を指していますか?
そして、英語ができるとはどういう状態なのでしょう。
それ、人それぞれ違うと思うんです。
みなさん一人一人の自分の基準があった方がいいかなと思います。
どれくらい 話したいのか、どれくらい聞きたいのか、どれくらい書きたいのかなど。
私は今では英語が通じるところであれば、自分が旅行に行くには問題ないと思える英語力は身につけました。
道に迷った事を人に伝えられる、このバスが行きたいところまで行くか聞ける、ショッピングができる、ツアーの予約ができるなど。
ただ人を連れてガイドをする自信はありません。現地ツアーの人が説明する内容を全て理解し、日本語にすることがまだまだ難しいからです。
そして、映画やテレビは字幕があってもまだまだついていけません。
相手が理解してくれようとする大人であれば会話は続きますが、子どもだとまだまだわかってもらえないし、その子が何を言ってるのかわからないことも多いです。
きっと自分の専門分野であっても大学で授業を受けることはできませんし、立派なレポートを書くことはできません。
でもパートナーは全く日本語が話せませんし、職場にも日本語がわかる人はいません。
英語に物怖じすることなく海外旅行がしたい人にとって、私は英語ができる人ですが、大学で勉強したい人にとっては私は英語ができない人なんです。
私は1人しかいないはずなのに、見る人によって評価が違うんです。
それは、みなさんのイメージ・価値観や理想がちがうから。
一度、みなさんが「英語ができる」という時、実際にはどういう状況を想像しているのが考えてみてください。
片言でもいいから話せたらいいのか、流暢に発音もきれいで大衆の前でスピーチするイメージなのか等。
私にとって英語とは?
何のために英語を勉強するのか、なんですが、
・映画が好きだから字幕/吹き替えなしで映画を観たい
・海外の大学に行きたい
・旅先で困らない英会話力を身に付けたい
みなさんそれぞれに色々理由はあると思います。
私にとって英語はコミュニケーションツールの1つだと思っています。
私は1人があまり好きではありません。誰かといつも何かを共有していたいタイプです。特に楽しいを共有したい。
その誰かと楽しいを共有するために英語が必要だから英語を使っています。
今のところ、現地で大学に行きたいわけでもなければ、IELTS で高得点が欲しい訳でもありません。
ただ今周りにいる人とわかり合いたいんです。そのためには英語が必要だった。
実はニュージーランド でも1ヶ月だけ語学学校に行きました。
オーストラリアで語学学校を卒業した時と同じB1クラスに入りました。
オーストラリアで語学学校を卒業してからの9ヶ月間は学校でのような勉強はしませんでしたが、外国人の彼氏や友だちと英語生活をしてきました。
英語を使っていたけど、ニュージーランド でも結局B1クラスだった。つまりアカデミックな英語は伸びていなかったんです。しかし、オーストラリアでのB1とニュージーランドのそれとでは自分の肌感覚では全く違いました。
そう、コミュニケーションとしての英語力のアップを感じました。英語でのコミュニケーションを楽しむことができている自分に気づいたんです。
それは私がしたかった英語の使い方。
言いたい時に言いたい事が言える、喧嘩もディスカッションも前よりできていると感じました。コミュニケーションを楽しめている。
今でも全然間違った文法を話している時もあるし、日によっては全然知ってるはずの単語も出てこないし、英語が全然聞こえない日もあります。体調の変化のように英語の調子も変わる。
でも英語は私にとってはコミュニケーションツール。
人と人を繋ぐ1つの手段です。
ブロークンだろうが、綺麗じゃなかろうが、生活できます。
コミュニケーション、つまり人間同士の関わり合いなので、一方通行じゃないんです。相手もわかろうとするし、こっちも伝えようとする。逆もしかり。
そして、相互のコミュニケーションにおいては、単なる言葉だけが必要な訳ではありません。
抑揚、言葉選び、それ以外にも表情やジェスチャーなど、言葉以外の物が言葉の不十分さを補ってくれます。
そういう色んな人とのコミュニケーションの中で私は英語をほんの少しずつですが、「やらなければいけないこと」に位置付けずに伸ばして行っています。
もしかすると私の体験談ではなんだか納得できないなって人もいると思うんです。
ワーホリ1年間で喋れるようになってないの?海外生活3年目でもまだわからないって全然じゃん、と思う人もいるでしょう。
でも今の私はこれなんです。
ダサいですか?
構いません。
自分で選んで納得している道なので。(現状の英語力で満足しているという意味ではありません。)
私があげた、
外国人の友だち・彼氏・海外での仕事
どれも英語力が低くても達成できます。
経験からそう言えます。
意地悪を言うつもりはないんですが、日本語を話せる人もいれば、日本語を学びたい人もいる。日本人ばかりの職場もあります。英語が流暢でなくても生きて行ける海外はたくさんあると思うんです。
私の場合は、日本語を話せる外国人の友だちはオーストラリアではできなかったので、コミュニケーションは英語、彼氏も日本語は話せなかったので英語を使っていましたが、低い英語力でもその時はなんとかなっていました。
職場の同僚は日本人。英語で困る事があっても助けてくれる人がたくさんいました。
だから達成と言う事ができる。
ただ、質という面ではどうでしょう?
達成した事柄に関しての正直な私の感想は、
・友だちはできたし、楽しい思い出も共有した
→でももっともっと深い話もしたかった
・外国人の彼氏ができて、嬉しかったし楽しい幸せな時間だった
→でもパートナーとしてさらに発展できるほど深い話はできてなかった
・海外で働いた。新しい経験もしたし、楽しかった。
→でも自分がとてもやりたい仕事ではなかったし、仕事で英語を使う機会は少なかった。
目標は全て達成したのに、英語の面で心から満足できたかと言うと違いました。
そこで初めて気づいたんです。
私の理想は、
・外国人の友達が欲しい、そしてその人たちと楽しみたい
・外国人の彼氏が欲しい、そして彼と分かり合いたい
・海外で英語を使って働いてみたい
だったんだと。
こういう経験だけを取れば、私も皆さんに「英語してから行った方がいいよ」と言えるかもしれません。
でも、1番の私の目的は「日本を出ること」だったのであのタイミングで英語ができない状態であろうと渡航したことは私なりの正解だったと思っているんです。
それもあるからこそ私はそのアドバイスは違うなと思うんです。
海外に行く目的と理想の英語レベルを具体的に考えてみよう!
そこでまだ海外に出る前の皆さんだから伝えたい。
もう海外にいる人でも構いません!今からでも遅くはない!
私からのアドバイス。
もうおわかりかもしれませんが
それは、
あなたの海外で叶えたい夢はなんですか?
夢というと大げさかもしれないので小さな目標でも構いません。
そしてそれに必要な英語はどれくらいのものでしょう?
それを考えてください。
目標設定を具体的にする事
大きい必要はありません。
聞こえがいい必要もありません。
人に公表する必要もありませんし、人と比べる必要もありません。
一人一人違います。
それでいい。
どうなったら自分は満足できるのか。
それを考える事があなたが出発前にすべき事。
英語学習を始めるより前に、です。
私のようにとりあえず「海外に行きたい、行ってみたい」だけだったらもう今すぐゴー!です。
英語が出来ない状況だから学べる事もたくさんたくさんあります!
私がそうだったから保証します。
英語力が低い状態で右も左もわからない海外に出たから起こったハプニングや、いい事悪い事色々あります。
きっと日本で勉強してからだったら気づかなかった事もあると思います。
だから「英語を勉強してから行くべき」を実践していればそれらの経験は私にはなかったんです。
だから私は勉強せずに飛び込むことも1つの選択肢だと思っています。
それ以外の多少の英語力が必要な目標がある人。
私の経験じゃダサいと思った人。
周りからの「ワーホリ行ったって英語喋れるようにならんで」を真に受けてる人。
もう一歩踏み込んで考えてみませんか。その目標や思いの根源を具体化すると見えてくるものがあるはずです。
例えば、
・外国人の友だちが欲しい
→外国人の友だちができたら、日本人の友達と同じように真剣な話も時には冗談も言い合える関係になりたい
・外国人の彼氏が欲しい
→外国人の彼氏が出来たら、将来を考えられるような関係になりたい
・海外で働きたい
→英語環境で生活の為にただ働くのではなく、自分がやりたい事、もしくは日本でしていた自分の専門分野で働きたい
など。
実は上に書いた例はオーストラリアワーホリが終わって、ニュージーランド に行くと決めた時に私が見直した目標の一例です。
おそらく具体的に考えると必然的に必要な英語力って変わってくると思うんです。
もっと言えば、
世界各国に友だちを作るだけなら、お酒と勢いと少しの英語があれば大丈夫かもしれませんが、その友達と世界情勢について語り合いたいなら世界情勢に関する知識とそれを語る英語力が必要ですよね?
彼氏と将来の話をするならまた違った英語が必要になりますよね?恋愛観や結婚観の話などちょっと友だち関係とは異なる話ができないといけません。
海外で日本語を話せない外国人ばかりの中でオフィスワークがしたいならビジネスレベルの英語が必要でしょう。接客英語やメールでの礼儀も知っておかなければなりません。
海外の大学へ語学学校を経由せずに入りたいなら入学試験にパスし、専門的な授業を英語で受けられるリスニング力や、レポート作成のライティング力が必要でしょう。
ワーホリ行ったのに英語話せないとか意味ないと思うなら、自分で意味のあるものにすると決めればいいんです。
具体的に自分がしたい事が見えてきましたか?
まとめ
とりあえず伝われば良い、みたいな事も言いましたが、それは私の個人的な考え方かもしれません。でも入り口はそれでも十分だと思うんです。
事前に英会話教室に行くお金も時間もない、でも海外に行きたいなら行けるよって言う事。
語学学校に行くと高いから行けない。でも語学学校で学ぶだけが全てではないと言う事。
目的次第。
みなさんが今「英語ができないからコミュニケーションが取れない」と不安に思っているのであればそれは違うかな、と思います。コミュニケーションが取れるかどうかはコミュニケーション能力の問題でもあり、英語だけの問題ではないからです。
相手に依存するわけではありませんが、相手によっても変わります。それは日本人同士でも同じじゃないですか?興味がある人とは話すけど、そうじゃない人とは話さないし、波長が合う・合わないなどもありますよね?
私は今は滞在歴も伸びてきたし、コミュニケーションの為に英語を使っているとはいえ、少しでも次の段階を、と思っています。
失礼のないように、大人としての対応ができるほうが望ましい。当然です。
仕事も変えたので違った単語が必要になってきました。
ただ、何事も一足飛びには行かない。
英語学習なんて一生終わることがないんです。
上を見れば上がいるし、下を見れば下もいます。
人と比較しても本当に仕方ないし、それぞれ必要なスキルは異なるんです。
だから私は自分の次の目標の向かって1歩ずつ進んでいます。
色々書きましたが、結局のところみなさん1人1人がどうしたいか、なんです。
「英語できるようになってから行った方がいいで」とアドバイスした人にはそう思う何かがあったんだと思います。
英語ができなかったから友だちができなかったり、トラブルに巻き込まれたのかもしれません。
でもそれはその人の経験です。
同じような事があなたに起こるかどうかはわからないし、同じような事が起こってもあなたが同じように感じるかどうかはわかりません。
だから、アドバイスの言葉じりだけを捉えて「英語してからいったほうがいいんだ」「英語出来なきゃダメらしい」ってならないで欲しいなと思います。
先にも言いましたが、英語がうまく話せないから気づく今まで出会った事のない自分の感情や、辛い時に支えてくれた人の温かさは英語が話せないからこそ感じたものだと思っています。
自分が何をしたくてどうなりたいかが大切で、
そのためには事前にどこまで準備をする必要があるのか、それとも現地で1から学んで行くのか。
学校に行く必要があるのか、生活の中で伸ばして行くのか。
全てはあなた次第
思い描いたところから全ては始まります。
みなさんの海外渡航が、みなさんの色で彩られることを願って☆
私もまだまだ頑張ります。
では。Ka Kite!